漢字漢語の声調研究にはありがたいニュース(→via.古代中国箚記 漢字の古代音・中古音、現代方言の発音を知るには・・・)。リンク先で紹介されていたのは、漢字の古代から現代までの声調のデータベースで、これは声調研究に携わっている人にはほんとありがたいことこの上ないです。
漢字古今音資料庫
個人的には中古音(主として広韻によって再構される隋唐時代の音)イチオシなんですが、董同龢・高本漢(カールグレン)・王力・周法高・李方桂による推定音がざっと横断的に出てくると。台湾大学中国文学系と中央研究院の共同開発のようですね。中国出版のいろんな書籍をたぐることはもう少ないかもしれない…。
自分がこれまで使っていたのは、書籍を別とすれば例えば宋本廣韻データ、いまはなき電子広韻とか電韻200とか呼ばれていたものだったのですが、隔世の感です。なお、宋本広韻データを含む漢字データベースプロジェクトも素晴らしくて、漢字文献関係の人はたいてい押さえているんじゃないかと思っています。
上記サイト群の素晴らしさはやはり検索できることです。当たり前のことですがデータベースは検索できてなんぼ。しかし漢字文献はコードやフォントの問題からずっと技術的な困難を抱えて来ました。漢字をどう検索するかというのは今後も問題で在り続けるでしょう(→CHISE IDS Findというプロジェクトもあります)。それがある程度クリアされてきたのだと思います。だとすると次はその文献画像そのものとの連携ですね。著作権なども絡むので、技術的な問題よりももっと大変だとは思いますが。WEB上のデータベースはこの10年で本当に便利になりました。
自分がこれまで使っていたのは、書籍を別とすれば例えば宋本廣韻データ、いまはなき電子広韻とか電韻200とか呼ばれていたものだったのですが、隔世の感です。なお、宋本広韻データを含む漢字データベースプロジェクトも素晴らしくて、漢字文献関係の人はたいてい押さえているんじゃないかと思っています。
上記サイト群の素晴らしさはやはり検索できることです。当たり前のことですがデータベースは検索できてなんぼ。しかし漢字文献はコードやフォントの問題からずっと技術的な困難を抱えて来ました。漢字をどう検索するかというのは今後も問題で在り続けるでしょう(→CHISE IDS Findというプロジェクトもあります)。それがある程度クリアされてきたのだと思います。だとすると次はその文献画像そのものとの連携ですね。著作権なども絡むので、技術的な問題よりももっと大変だとは思いますが。WEB上のデータベースはこの10年で本当に便利になりました。
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