半月遅れで共同調査のデータ入力を終える。そして別件原稿の月末締切りが迫る(季節研究者のお約束的ボヤキ)!今月もほんと色々あったんだけど、それは気が向いたら。
で、またもEDENを全巻一気読みした。物語全体のフレームがだんだん分かってきた。老衰期を迎えた現宇宙が新宇宙を生み出すための準備を人類に行わせるために、神様的な何かがエリート集団に人工生命体を作らせる、という話だ。すごい陳腐な物語りに思えてくるな、こうして書いてみると。
でもEDENの素晴らしい所は、新宇宙に向かわずに、人類が貧困と殺し合いのなかで絶望しながらも踏みとどまる人たちを描くところにある。以前、神話に似たシークェンスについて触れたことがある(niji wo mita: しかしわたしはあなたと共にある)。逃げ出したいけれど逃げ出せない、あるいは逃げ出さないという選択は、けっこう自分の価値観に合うものがあるな、と思う。予定調和的な大団円もなく、逃げ出さなかった結果と責任を(主体的な意志とは関わりなく)背負ってただ生きざるを得ないという人間に向かって、救いはないけれど救いのフィクションだけを「真実」として掲げ続けることが、本当の意味での希望なのだろう。そういうもんだ、と考えることが性分に合っているみたいだ。
ああ、また非建設的なことを。最近どうにもいかんね(ゆえに更新が滞っている)。いや、論文書けよということでしょうね。
で、またもEDENを全巻一気読みした。物語全体のフレームがだんだん分かってきた。老衰期を迎えた現宇宙が新宇宙を生み出すための準備を人類に行わせるために、神様的な何かがエリート集団に人工生命体を作らせる、という話だ。すごい陳腐な物語りに思えてくるな、こうして書いてみると。
でもEDENの素晴らしい所は、新宇宙に向かわずに、人類が貧困と殺し合いのなかで絶望しながらも踏みとどまる人たちを描くところにある。以前、神話に似たシークェンスについて触れたことがある(niji wo mita: しかしわたしはあなたと共にある)。逃げ出したいけれど逃げ出せない、あるいは逃げ出さないという選択は、けっこう自分の価値観に合うものがあるな、と思う。予定調和的な大団円もなく、逃げ出さなかった結果と責任を(主体的な意志とは関わりなく)背負ってただ生きざるを得ないという人間に向かって、救いはないけれど救いのフィクションだけを「真実」として掲げ続けることが、本当の意味での希望なのだろう。そういうもんだ、と考えることが性分に合っているみたいだ。
ああ、また非建設的なことを。最近どうにもいかんね(ゆえに更新が滞っている)。いや、論文書けよということでしょうね。
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