このところyoutubeで出会った、80年代テイストな映像を。「パペピプ♪パピペプ♪パペピプポ♪」。コンピューターおばあちゃんみたい。ロリータ演出な発声にほんのわずかイラッとしないこともないけど、耳に残ってしまうわけです。アラフォー狙いでどんぴしゃりに釣られてみるのも悪く無いでしょう。
アニメ「べるぜバブ」のエンディングのようで。我が家の小学3年生も興味津々です。
で、歌う佐々木希の滑舌が悪いなどと言われていますが、じゃあおまいら「きゃりーぱみゅぱみゅ」ってきちんと発音できたことはあるんか、と問いたい。僕は全然です。「きゃりーぱむぱむ」か「かりーぴゃむぱむ」のほぼ二択です。拗音性というか口蓋性が前後の音節にずれてしまうわけで、まったくよくできた早口言葉だと思います。つーかそもそも「ぱむぱむ」が言えない。この語をあと300年くらい放置プレイしておくと「ぱうぱう」に音韻変化を起こしかねない勢いです。
ウェイウェイウェイポンウェイポンポンです。このナンセンスぶりと、テクノパンクフォント(いい加減に命名)です。POLYSICS先輩の「コンピューターおばあちゃん」かと(このPVの製作過程が大原大次郎 omomma™に!)。
アラフォー子持ち家族の親子を撃ちぬく企画って、やっぱりわかっていても乗っちゃうものですね。この企画(→ナタリー - [POLYSICS] 大人も子どもも楽しめる童謡カバー集)とか、絶対楽しいって分かるもん。買わずに耐えていますが!
山形で、あるいは言葉によっては東北で広く聞かれる変わった発音に、関東では濁音でいうところを清音でいうものがある。「ミツパ(三つ葉)」「ナガクツ(長靴)」「ヒラカナ(平仮名)」「イチチカン(一時間)」「〜トオリ(〜通り:路の名前)など。小林好日『東北の方言』,三省堂1945,p.74にはこれに類した例が、説明付きでいくつか挙がっている(音声記号は表示がめんどいので略式で。なおnは1モーラ分ではなく、鼻に抜ける程度の入り渡り鼻音(njm注))。 鼻母音があるとその次の濁音が往々にして無声化し、その上にその次の母音まで無声化させることがある。 ミツパ(三つ葉) mitsunpa マツパ(松葉) matsunpa マツ(先づ) mantsu クピタ(頚) kunpita テプソク(手不足) tenpusoku カチカ(河鹿) kanchika ムツケル(むずかる・すねる) muntsukeru この無声化はなほそのあとの音節にまで及ぶこともある。 アンチコト(案じ事) anchikoto ミツパナ(水洟) mitsunpana この現象は法則的に起こるのではなく、あくまでも語彙的・個別的に生じている。これって、どうしてこういうの?ということを仮説立ててみる。 * * * * * 伝統的な東北方言では、非語頭の清濁は鼻音の有無で弁別される。よく教科書に挙がる例では以下がある。 mado(的):mando(窓) kagi(柿):kangi(鍵)*ngiは鼻濁音で現れる場合と、入り渡り鼻音+濁音で現れる場合とあり 語頭では他の方言と同様に有声音と無声音の対立があり、非語頭では上記のような鼻音と非鼻音の対立がある(そして有声音と無声音は弁別には関与しない)のが特徴的と言われるが、こうした弁別体系は古代日本語の残照と言われることもある。実証的な論考で明示されたことではないのだが、多くの概説書で「〜と考えられている」といった程度には書かれており、定説とは言わないまでも通説と言ってよいだろう。 非語頭の濁音音節前に現れる入り渡りの鼻音は、中世の宣教師による観察にも現れているので、比較的最近まで(日本語史は中世も最近とかうっかり言います)近畿方言にも残っていたとされる。このあたりは文献資料でも確かめられるために、実証的な論考でも言い尽くされているところ。 さて、古代日本語...
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