マンガ編
今年読んだマンガで印象に残っているものはなんといってもあずまきよひこ『よつばと!』(→amazon)です。今更です。あらいけいいち『日常』(→amazon)の系統でしょ、と思っていたら全然違った。ほのぼの日常系の時間表現と子どものリアルな描写に引き込まれて、無時間的な喜びに身を浸しました。12巻のキャンプのくだりとか神と思う。過去3年くらいにさかのぼってのベストマンガかもしれない。生活変えようかと思ったもん(変えられなかったけど)。そしてゴキブリが月で人類的な何かに進化したという奇想天外な発想で昨年の「このマンガがすごい」1位を取得した『寺ホーマーズ』は、ヤンジャンと少年ジャンプのどっちつかず的ながっかり戦略&展開で読者を突き放しつつも、まさかの発勁バトルでバキロス読者(わたくし)を新たに獲得しました。単行本を買うのを辞めたわたくしは、バキ再開を心待ちにしつつかりそめの止まり木を楽しみたいと思います。
音楽編
今年もヒップホップに引っかかりました。震災以後の社会へのメッセージを込めたライムスター『ダーティー・サイエンス』(→amazon)から遡る形で、『ポップライフ』(→amazon)、『マニフェスト』(→amazon)を。日本語ラップ、全然行けると思います。夏以後は、やついいちろう『ゴールデン・ヒッツ』(→amazon)経由で、N'夙川ボーイズと出会ったことが大きかった。やついベストには他にも00年代以降の「名前だけは知っているけど曲は知らない」体のいい曲が入っていて音楽に関してコアではない人間には良いです。それで夙川ですが、『THANK YOU!!!』(→amazon)は夏にはぴったりで、かと思ったら秋もぴったりで、80年代ハートが俺にもあったんだ的な驚きとともにせつなさの海に沈み続けました。
YOUTUBEから好きな曲を貼っておきます。MVも素晴らしい。
年末ぎりぎりになって、DOMMUNE経由で知ったのが蓮沼執太(蓮沼執太 | Shuta Hasunuma)でした。『CCOO』(→amazon)は4枚組のライブを含む音源集。これはいま聞いているところです。YOUTUBEから一枚貼るのは、これを聞いて購入を決めた曲です。現代音楽風だけれどポップなところが自分にとってのフックでした。
ざっくりと2013年のマンガと音楽を振り返りましたが、今年も良い出会いがありますよう。
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