周祖謨「校正宋本廣韻」を昔ながらの手作業でめくりつつ、作業終了は遙か彼方…などと家内制手工業に励んでいたら、ネットで「宋本廣韻データ」(→宋本廣韻データ)なるものを発見。大幅に作業がはかどり、たったいま一段落したところ。使ってみて、これ相当な労作だなと思いつつ、ものすごく便利!!
(僕の環境、WinXP + Firefox3.0では表示できない文字が多数。でもユニコードテキストでの検索には問題ない)
しかもこれ、ソースを加工して広韻の反切情報と親字・小韻字を抜き出すと、完全版電子広韻(→オンライン広韻)のラフスケッチができあがるのでは…。むむむ…。
IPAも記載されていて、中国中古音研究にとっては便利きわまりないツールなのではないか。ただ、漢文研究者が開発に深く関わっているのだろうか、IPAによるトーンの記述が、日本語学畑(あるいは言語学畑?)とずいぶん違う…。たとえば、上声は日本語学畑ではおおむね高平調(おおむねというのは音節頭子音によって実現形が異なった可能性を考慮して)であるのに対し、ここでのIPAは11-55すなわち上昇調、去声は日本語学畑でおおむね上昇調であるのに対し、ここでのIPAは55-11すなわち下降調となっている。このあたり、言語系研究者は利用の際に注意すべきだろう。
いやー、それにしても便利この上ないなあ。
(僕の環境、WinXP + Firefox3.0では表示できない文字が多数。でもユニコードテキストでの検索には問題ない)
しかもこれ、ソースを加工して広韻の反切情報と親字・小韻字を抜き出すと、完全版電子広韻(→オンライン広韻)のラフスケッチができあがるのでは…。むむむ…。
IPAも記載されていて、中国中古音研究にとっては便利きわまりないツールなのではないか。ただ、漢文研究者が開発に深く関わっているのだろうか、IPAによるトーンの記述が、日本語学畑(あるいは言語学畑?)とずいぶん違う…。たとえば、上声は日本語学畑ではおおむね高平調(おおむねというのは音節頭子音によって実現形が異なった可能性を考慮して)であるのに対し、ここでのIPAは11-55すなわち上昇調、去声は日本語学畑でおおむね上昇調であるのに対し、ここでのIPAは55-11すなわち下降調となっている。このあたり、言語系研究者は利用の際に注意すべきだろう。
いやー、それにしても便利この上ないなあ。
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