上京二日目は図書館で調べたいだけ調べものをして、コピーするだけして、これで満足してはいかんと思いながら、買いたいだけマンガを買い込んで新幹線に。
評判の中村光『聖☆おにいさん』1、2(→amazon)一気読み。うん、確かに笑えるんだけど、なんだろうこのモヤモヤした薄暗い感じは…。仏陀とイエスのさりげないエピソードの盛り込み方にいやらしさを感じるのだろうかと思ったけど、そうでもないな。テレビっぽい「ほらあなた目線のお笑い感覚ですよ」というおもねりと感じられてしまうところがいけ好かないのだと思った。『荒川アンダー・ザ・ブリッジ』も最初笑えたのに2巻読んだ時点で食べ飽きてしまったので、たぶん僕にとってはそういうことなんだろうと思う。と中村光について講釈垂れる偉そうなオマエはいったい誰なんだと。
吉田秋生『海街diary2 真昼の月』(→amazon)はすごく良かった。鎌倉に住まう3姉妹と、父の妾腹で山形からやって来た末っ子中学生の共同生活を軸にした家族模様の、ぎくしゃくとしながらも温かい心のふれあいを描く連作。最新刊では家を出て再婚した母を長女が「母」ではなくて「娘」としても理解する話が、表題作となっている。なんというか、僕は結構ガチガチの長男属性でしかも当然オトコなので、今ひとつ「気が回らない」レベルで理解できていないのだけど、でもたぶんだからすごく良いなと思うのだと思う。よしながふみの作品みたいな、「分かりやすいジェンダー話」じゃないところが、よしながふみはそれはそれで大好きだけど、吉田秋生っていいなあと思うのだ。マンガに限らず、「あるある」「分かる分かる」という喜びとは別に、自分に「ないない」「分からない分からない」が分かる喜びってある。
マンガ話で調子に乗ってもう一つ行くと、ここんとこ実家帰るたびパタリロ読んじゃうんだよね。大学生の時、ジョジョと平行してがんばってパタリロ集めていたことがあって。いま80何巻くらい?分かんないけど、10巻前後を読み返してみるとネタがすごい切れ味。今は今で熟練の噺家みたいな妙味があって好きだけど、ギャグがちゃんと笑えるのには驚いた。80年代の前半くらい。笑う僕がおかしいんだろうか。妹と仕事の愚痴り合戦やらないで、パタリロの話をすべきであったと気づく僕であった。
評判の中村光『聖☆おにいさん』1、2(→amazon)一気読み。うん、確かに笑えるんだけど、なんだろうこのモヤモヤした薄暗い感じは…。仏陀とイエスのさりげないエピソードの盛り込み方にいやらしさを感じるのだろうかと思ったけど、そうでもないな。テレビっぽい「ほらあなた目線のお笑い感覚ですよ」というおもねりと感じられてしまうところがいけ好かないのだと思った。『荒川アンダー・ザ・ブリッジ』も最初笑えたのに2巻読んだ時点で食べ飽きてしまったので、たぶん僕にとってはそういうことなんだろうと思う。と中村光について講釈垂れる偉そうなオマエはいったい誰なんだと。
吉田秋生『海街diary2 真昼の月』(→amazon)はすごく良かった。鎌倉に住まう3姉妹と、父の妾腹で山形からやって来た末っ子中学生の共同生活を軸にした家族模様の、ぎくしゃくとしながらも温かい心のふれあいを描く連作。最新刊では家を出て再婚した母を長女が「母」ではなくて「娘」としても理解する話が、表題作となっている。なんというか、僕は結構ガチガチの長男属性でしかも当然オトコなので、今ひとつ「気が回らない」レベルで理解できていないのだけど、でもたぶんだからすごく良いなと思うのだと思う。よしながふみの作品みたいな、「分かりやすいジェンダー話」じゃないところが、よしながふみはそれはそれで大好きだけど、吉田秋生っていいなあと思うのだ。マンガに限らず、「あるある」「分かる分かる」という喜びとは別に、自分に「ないない」「分からない分からない」が分かる喜びってある。
マンガ話で調子に乗ってもう一つ行くと、ここんとこ実家帰るたびパタリロ読んじゃうんだよね。大学生の時、ジョジョと平行してがんばってパタリロ集めていたことがあって。いま80何巻くらい?分かんないけど、10巻前後を読み返してみるとネタがすごい切れ味。今は今で熟練の噺家みたいな妙味があって好きだけど、ギャグがちゃんと笑えるのには驚いた。80年代の前半くらい。笑う僕がおかしいんだろうか。妹と仕事の愚痴り合戦やらないで、パタリロの話をすべきであったと気づく僕であった。
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