3年ぶりのインドネシアパプア州でのお仕事。今回は複数スタッフでiPadをバリバリに使うので、機材の設定なども担当しながらの準備となった。wifi環境はおそらくなし。無線LAN|GW-USMicro300|PLANEXを持って行って、ノートPCから有線でインターネット共有させて、wifi環境を作る。有線回線もさほどの速さは見込めないだろうが、つながることがありがたい。
外務省: 最近のインドネシア情勢と日・インドネシア関係などを見れば分かるように、この地域は植民地後の国境線の引き直しで民族問題が吹き上がっている。多民族・多言語のパプアネイティヴの人たち、インドネシアからの入植者、利権を狙う華僑などがモザイクのピースとなりながら、若い世代では「民族」のアイデンティティが混淆・解体しつつもある。僕などは台湾の外省人と本省人、客家、原住民の混淆などと類比的に見てしまうのだが。
パプア州に弾圧を加え続けるインドネシアの、インドネシア語を使うことで成立するパプア共同体、私的領域にだけ押し込められた母語、というのは言葉を奪われたポスト植民地で日常的に見られる光景だ。もちろん我々も、日本語を除けば、英語かインドネシア語でコミュニケーションせざるを得ない。機材周りの設定も、現地ではインドネシア語依存。正書法もままならないパプア諸語には、文化的語彙の取り込みも十分ではないだろう。そんなわけで、パプアの人たちから我々はどう見えるだろう。
穿った見方をすれば、我々も文化的支配の片棒を担いでいるように見えるのだろうか。それともそうでない何かを伝えようとしている、と見えるのだろうか。
外務省: 最近のインドネシア情勢と日・インドネシア関係などを見れば分かるように、この地域は植民地後の国境線の引き直しで民族問題が吹き上がっている。多民族・多言語のパプアネイティヴの人たち、インドネシアからの入植者、利権を狙う華僑などがモザイクのピースとなりながら、若い世代では「民族」のアイデンティティが混淆・解体しつつもある。僕などは台湾の外省人と本省人、客家、原住民の混淆などと類比的に見てしまうのだが。
パプア州に弾圧を加え続けるインドネシアの、インドネシア語を使うことで成立するパプア共同体、私的領域にだけ押し込められた母語、というのは言葉を奪われたポスト植民地で日常的に見られる光景だ。もちろん我々も、日本語を除けば、英語かインドネシア語でコミュニケーションせざるを得ない。機材周りの設定も、現地ではインドネシア語依存。正書法もままならないパプア諸語には、文化的語彙の取り込みも十分ではないだろう。そんなわけで、パプアの人たちから我々はどう見えるだろう。
穿った見方をすれば、我々も文化的支配の片棒を担いでいるように見えるのだろうか。それともそうでない何かを伝えようとしている、と見えるのだろうか。
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