パプアで食べたおいしかったもの、その3。ここいらでもう止めときます。
おいしいドリアンを初めて食べたことが、鮮明な記憶として残っている。日本で食べるドリアンは確かに臭い。いや、ドリアンそのものが臭いのだが、その臭さに隠れている、果実が熟した甘い香りがパプアでは感じ取れた。おみやげとして購入してきたドリアンキャンディーは、おみやげとして期待されているネタ性を存分に発揮するもので、部屋中に例の臭が。ある学生が「玉ねぎの腐った臭い」と。
果物売りの若者に甘い?と尋ねると、憮然として、甘い、という。本当に?とじゃれてみると、怒った口調で甘い、という。それならば、ということで食べてみたのだった。正直に言えば、甘さはこんなもんかという感じだったが、香りの良さに驚いた。総じておいしいと感じたので、おいしい!と言うと、満面の笑みを返された。最後は肩を組んで写真をとって別れた。
このボツボツのついた果物は、中国語圏では釈迦頭(シャカトウ)と呼ばれているもの。インドネシアではsilsak(シルサック)と呼ばれる。これをジュースにしたものがうまい。桃とシトロン系の香りを控えめにした香り。ジュースには砂糖を入れているようで、果実自体はさほどおいしいものではなかった。品定めが悪かったのかもしれない。触感はドリアンに似て、よく熟れたアボカドに近いものがある。
それと、お約束のランブータン。ranbutとは髪の毛を意味するインドネシア語。それに指小辞のような接辞-anがくっついている。
ジャヤプラ現地での伝統的な主食はサゴヤシの粉から作ったパペダ。固めの葛湯に似た食感で、スープに浸すなどして食べる。動物性蛋白は見たところ魚が多いように見受けられる。港のそばでもあり、近くに大きな湖もある。肉類も食堂ではガンガン出てくるが、伝統的にはどうなのだろう。食堂ではあまり野菜が豊富ではないように感じた。日本でも外食で野菜類が乏しいのと同じなのかもしれない。一度だけ家庭のパーティーに呼ばれたが、もてなしの料理だったためか魚や肉がメインだった。
そんな中で、野菜をガッツリ食べたのは、パパイヤの花と葉っぱを炒めた物。写真では空芯菜(地元ではカンクン)が混ざっている。味付けは中華風味にチリを効かせる。
あとはインドネシア料理といえば、のお約束、ミーゴレン。直訳すれば焼きそば。世界中の麺文化は中国を端緒とするというが、ミーは麺=mianからの変化に相違ない。東南アジアにもインドネシアに限らずミーの名で麺が広がっているザンス。
それとピーナツソースがかかったサラダ、ガドガド。これはお店のアレンジでえびせんみたいなものが乗っている。ソースには砂糖を使うので、もとは高級なものだったか(いい加減な推測)。
* * * * *
この他にも色々食べた。デザートについて言えば、もてなしの甘い焼き菓子や、焼きバナナ、バナナのプディングのほか、ココナツを使ったものもあった。が、そのあたりはまるっと省略。自分の中でインパクトのあったものだけを取り上げたつもりでいて、案外、自分の中にあるパプアやインドネシアに対するステレオタイプを投影しているっぽい。なので、くれぐれもこれが各地の代表と思われませんよう。
これにて食べ物についてはおしまい。
おいしいドリアンを初めて食べたことが、鮮明な記憶として残っている。日本で食べるドリアンは確かに臭い。いや、ドリアンそのものが臭いのだが、その臭さに隠れている、果実が熟した甘い香りがパプアでは感じ取れた。おみやげとして購入してきたドリアンキャンディーは、おみやげとして期待されているネタ性を存分に発揮するもので、部屋中に例の臭が。ある学生が「玉ねぎの腐った臭い」と。
果物売りの若者に甘い?と尋ねると、憮然として、甘い、という。本当に?とじゃれてみると、怒った口調で甘い、という。それならば、ということで食べてみたのだった。正直に言えば、甘さはこんなもんかという感じだったが、香りの良さに驚いた。総じておいしいと感じたので、おいしい!と言うと、満面の笑みを返された。最後は肩を組んで写真をとって別れた。
このボツボツのついた果物は、中国語圏では釈迦頭(シャカトウ)と呼ばれているもの。インドネシアではsilsak(シルサック)と呼ばれる。これをジュースにしたものがうまい。桃とシトロン系の香りを控えめにした香り。ジュースには砂糖を入れているようで、果実自体はさほどおいしいものではなかった。品定めが悪かったのかもしれない。触感はドリアンに似て、よく熟れたアボカドに近いものがある。
それと、お約束のランブータン。ranbutとは髪の毛を意味するインドネシア語。それに指小辞のような接辞-anがくっついている。
ジャヤプラ現地での伝統的な主食はサゴヤシの粉から作ったパペダ。固めの葛湯に似た食感で、スープに浸すなどして食べる。動物性蛋白は見たところ魚が多いように見受けられる。港のそばでもあり、近くに大きな湖もある。肉類も食堂ではガンガン出てくるが、伝統的にはどうなのだろう。食堂ではあまり野菜が豊富ではないように感じた。日本でも外食で野菜類が乏しいのと同じなのかもしれない。一度だけ家庭のパーティーに呼ばれたが、もてなしの料理だったためか魚や肉がメインだった。
そんな中で、野菜をガッツリ食べたのは、パパイヤの花と葉っぱを炒めた物。写真では空芯菜(地元ではカンクン)が混ざっている。味付けは中華風味にチリを効かせる。
あとはインドネシア料理といえば、のお約束、ミーゴレン。直訳すれば焼きそば。世界中の麺文化は中国を端緒とするというが、ミーは麺=mianからの変化に相違ない。東南アジアにもインドネシアに限らずミーの名で麺が広がっているザンス。
それとピーナツソースがかかったサラダ、ガドガド。これはお店のアレンジでえびせんみたいなものが乗っている。ソースには砂糖を使うので、もとは高級なものだったか(いい加減な推測)。
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この他にも色々食べた。デザートについて言えば、もてなしの甘い焼き菓子や、焼きバナナ、バナナのプディングのほか、ココナツを使ったものもあった。が、そのあたりはまるっと省略。自分の中でインパクトのあったものだけを取り上げたつもりでいて、案外、自分の中にあるパプアやインドネシアに対するステレオタイプを投影しているっぽい。なので、くれぐれもこれが各地の代表と思われませんよう。
これにて食べ物についてはおしまい。
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