黒田硫黄の最新短編集『大金星』(→ amazon )。7つの中編・短編が並ぶ。読んだことがないのとあるのとがちらほら。奇妙な生物である隣人との生活を描いた「ミシ」は黒田節効きまくりの不条理疾走異世界青春ものとでも呼ぼうか。『茄子』「アンダルシアの夏」のスピンオフ「アンヘル」は、これまた黒田節効きまくりのお話かつマンガ表現的には結構実験的なのでは?というカットがそれとなく潜むなかに、レースの躍動感とスピード感がすさまじい。動いていないのにこれは絶対動いている。熱い。 というわけで、こないだの niji wo mita: 黒田硫黄・福島聡・ハンター 同様、マンガ読みは絶対買いだと思う。
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