子どもと「劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼が島の戦艦」(→ 公式サイト )を見に行った。っていうか電王は2作前のシリーズなのにいまだにこの人気。タイトルにディケイドの名前があるのに、9割方電王のキャラクタの話であって、ギリギリ広告もしてますよ程度のおためごかしディケイドだった。 これで客とれるんだから、いっそハードSF路線はやめて子供向けで行った方が成功するんじゃないですかね、と思ってしまう。今回の劇場版はデネブをめぐるスピンオフなのだけど、主役が子どもなので、ビルドゥングスロマンであり昔話でありドラえもんであり、勧善懲悪時代劇であり、完全にいわゆる鉄板な作品。どうあっても面白いだろうこれは。劇場のあちこちから子どもの歓声が聞こえる。 ただビルドゥングスロマンの部分は、山形的に微妙かも。だって、親の都合で田んぼばっかりの田舎に引っ越してきた東京の子どもが、成長して田舎の子供たちに一杯食わせるオチですよ。都市対地方の構図が、思い切り都市目線なのって、山形の子どもたちはどう見たんだろうと思う。うちの子どもは子どもゆえの適応能力で最近はほとんど山形化しているので、自己体験との妙な重ね合わせが心配だったけど、完全に杞憂でした。
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