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4月, 2012の投稿を表示しています

切り貼り系資料

いまでも文献からコピーしたものを切り貼りして資料を作る、ということは資料作成の技法としてよくあることではないかと思うのだがどうだろう。特に資料研究の場合、その資料を提示しなければならないし、活字にする=PCで入力して出力する場合でも文字が出なかったりするときは、切り貼りのほうがずっと楽だということもあるだろう。 僕は、授業の資料には未だに切り貼りをすることがある。モノによってはiPadなりスマホとかで写真を撮影してデータを切り貼りすることもあるが、分厚い辞書ってなかなかそう行かない。影ができたり歪みが出てしまうので陰影の調整などやろうとすると、僕のPCレベルでは却って時間が掛かる。なお、コピーしてからスキャンするにも、僕が使う辞書類はでかいので自宅のScanSnapS1300ではサイズオーバー(A4まで)。 これまでは辞書はコピーしてから(可能な限りノドの部分が暗くならないように、背の部分を接地面に押し付けてコピーする。自分の本なら厭わないが、借り物だとちょっと気が引ける)ハサミと糊で切り貼りしていた。今日は少し趣向を変えて、コピーしてハサミで切るところまで同じ。切ったものをスキャンスナップに…。あとはデータ貼り付け。 しかしやっていて気づいたが、これ新しい手法でもなんでもないな。これまでもスキャナで普通にやっていたことだわ。iPadとか経由して紆余曲折しながら、ちょっと古めのテクノロジーに戻ってきたような気持ち。

久しぶりのツーリング

今年は冬が長かった(精神的にも)ので、雪がとけたらツーリングに行きたいという希望もひとしきり。冬の間、基礎体力をつけるべき体幹トレーニングは少しだけやっていた。自転車通勤もやれるだけやっていたつもり。でも、若い時みたいにすいすい先へは行けないものですね。 思い出せば、12年前に仙台から青森まで走ったのが長距離では最後だった。あいまいな昔の記憶では、一日で100キロ前後がまずまず走れた距離。全盛期は160キロ走った。という記憶に絡め取られているあたりがダメで、100キロを快適に走るにはもうちょいトレーニングが必要だった…。 今回の目的地は、山形県大石田町の千本だんご屋さん。google mapでは片道46キロだが、MapMyRIDE(→ 49.92 ?????? Road Cycling on 4? 29, 2012 at 11:34 AM in Yamagata | Bike Map | MapMyRIDE )では49.92キロ。 View Larger Map 午前中に家の片付け掃除を終えて、妻と子どもを仙台に送り出してからの11:30スタート。出だしは快調で天童道の駅まで17キロを50分くらい。平均時速20キロくらいで進む。昼食をしっかり取るはずが、混雑しすぎててドトールでパンとコーヒー。さらに村山道の駅まで45分くらい、33キロ。お茶を一本。国道13号の尾花沢左折ポイントまでで42キロくらい。このあたりで最初の疲労ピークを迎える。 千本だんご(→ 最上川千本だんご / 横丁とうふ店 - 山形県大石田町の豆腐屋が作るだんご )に到着、MapMyRIDEで49.92キロ。観光客でごったがえしていて、団子を買うのに30分待つ。しかしここでカロリーを摂取しておかなければ体力がまずいので、あんこ・みたらし・くるみを一本ずつ食べる。待ち時間の間、『日本語の歴史』を読み進める(これについてはいずれ)。狭いところで待っていたので全然疲れが取れないまま、後半戦に。15:00出発。ちなみに出発時は25度を超える気温だったので半袖にハーフパンツの格好。大石田はまだ雪が残っている状況。そこはかとなく寒いっす。 千本だんごのお店は最上川沿いにあるので、やや高台の国道13号に向かっていきなりの上り坂。気合で進むも10キロ走った時点で両腿に痛み。コンビニでリポDみた

Kinoppyの電子コミックス

新しいiPadで、電子コミックスを購入してみた。紀伊國屋書店のサービスを利用した(→ 紀伊國屋書店の電子書籍アプリKinoppy|iPhone,iPod touch,iPad,Android,PC,ソニーリーダー™で読める! )。アプリはApple storeからDLできる。そして課金はAppleIDから。 使い勝手は悪くない。しかしマンガ好きとしては解像度などにちょっと不満もある。試しに購入してみた『ヴィンランド・サガ』の(9)(10)はだいたいファイルサイズが50MBくらいで、DLして保管するには適切なサイズなのかもしれないけれど、片面フルサイズで見ると解像度の粗さが目立つ。もちろん読む分には問題ないのだが、きれいな絵で読みたい向きには少し厳しい。 たぶんスキャンスナップでいうところの、一番低い解像度設定なのかなと思う。現状ではこのあたりのニーズと共通理解みたいなのが醸成されていないので、しばらく定式化はされないままだろう。難しいところ。で、今後電子版で購入するかといえば、自炊する面倒くささと美しさ、それと利便性を秤にかけて、利便性が勝るようだったら購入に傾くだろうなとは思う。

iPadとNAS

この数週間、新年度の生活や研究環境を整えるために機材調達と設定などをちょこちょこと。 ひとつは新しいiPad。2年前から、研究雑誌、報告書、コピーした論文、コミックスなど場所をとってしかたがないものはscansnapで電子化を進めて、閲覧はPCかiPadで行うようにしていた。ただiPad1(2も)は新しいiPadからすると解像度が低く、scansnapのスーパーファインモードでスキャンしたものであっても、小さな文字は潰れてしまって読むのが難しい。同僚に見せてもらった新しいiPadの解像度でスキャンした論文を見てみたら、圧倒的に見やすかった。こういうのは相対的な良さにすぎないとも思うけれども、おそらくこの大きさでこの解像度はiPadくらいじゃないだろうか。 で、今度は逆にスーパーファイン(300dpi)で読み取ったものの粗さが見えてしまうくらい。すぐに新規購入を決めた。購入したのはwifiの64GBモデル。研究論文はそれほどデータが大きくないので全て突っ込む。雑誌類もそうする。コミックスは必要に応じて。と考えればできるだけ容量の大きなものが良いだろうという判断。エクセレント(600dpi)だときれいだろうけれども、今度は重さが災いしてページめくりが遅くなりそう。 もうひとつはNAS(ネットワークハードディスク)。具体的には リンクステーション RAID機能搭載 高速ネットワーク対応HDD : LS-WVL/R1シリーズ | BUFFALO バッファロー な。研究の方でも画像データベースの作成に予算が降りたので、スキャンした画像データを収納して、自宅や職場などでいつでも呼び出せる環境が必要なわけ。つまりファイルサーバとしての使い方なわけだん。一方で職場ではWEBサーバを立ち上げる仕事がスタートし…。ほんでこれ、自宅内ネットワークはもちろん、どこからでも、となればAndroidやiPadからも入れるちうわけですね。 環境設定に溺れそうになる甘い罠。機械類はどこかで見切りをつけておかないと危険ですね。

もやしもん11/ハンター30

酒の話とはほとんど関係がない『もやしもん』11巻(→ amazon )は、ミス農大武藤への挑戦権を争う、ミス農大落とし祭り。こういうくだらないエピソードも大好きです。二日酔いにぴったりの11巻でした。ムック付きの限定版買い落としたのが悔やまれる(涙)。 『HUNTERxHUNTER』23巻(→ amazon )はゲーム上の軍儀に表現される「王の孤立」がコムギによって打ち破られ王とコムギによる対局が続くことで、死後も二人の永遠が続くことが描かれる暗喩が素晴らしかった。ここまでも護衛軍と主人公たちの戦いが軍儀と平仄を合わせていたけれども、軍儀を通じて人であるかのように受肉した王が、孤独の中にも意味を見つけていく終わり方はよくできていたと思う。 ***** 自転車屋さんでブレーキを見てもらう。シューがもうアウトみたい。10年くらい乗ってて一度も変えたことないもんな。アマゾンでフロントとリアの分を両方注文。

コーヒー漫談(ちょうどうでもいい話)

起き抜けに開封していなかったパプアのおみやげコーヒーを淹れて飲み、ダラ読みしているマクニール『世界史(上)』のイスラムのところを終えつつある。ちょうどモンゴル軍が13世紀にイスラム世界のどまんなかバグダッドをボッコボコにするところである。 ステップ地帯からの攻撃にさらされて、アッバース朝 ペルシャ イスラムもそろそろ終わるわい、という大混乱を経て、イスラム教の見直しが始まる。宗教による社会的秩序が壊されると、新しく心の安寧を求めて宗教は内面に向かうということなのだろうかね。 いかなる想像力の離れ業をもってしても、「律法」をこれ以上拡大解釈して、イスラム世界のほとんど全土を覆っている政治の混乱状態を合法化することはもはや不可能だったからである。(p.378) そして信仰への信念は内面に向かい、次第に神秘主義へと。ベトナム戦争と禅の流行に、これを重ね合わせてしまうのは僕だけではないだろう。 そこで真の神の道を求める者は、次第次第に神秘主義に傾いていった。いずれもスーフィーと呼ばれるさまざまな聖が現れて、神との至福の合一をめざして探求を重ねた。(同) 神秘主義にはそれを体験させるための装置が必要なのであって、禅の流行に伴う大麻、みたいな感じでコーヒーが用いられた、のではなかろうか。『コーヒーは廻り世界史が廻る』(→ amazon )では、スーフィーたちは徹夜で神学の探求を行う際にコーヒーを飲んだという。昔アラブのエライお坊さんが、というやつ。その後、コーヒーが宗教的な秘薬としてではなく社交の場に用いられて大衆化していくと、今度は堕落じゃ!とか言われたりする(→ コーヒー - Wikipedia )ところも大麻に似て…などと書いてもアイキャンフライと思わないで欲しい。 してみると僕がコーヒーを飲めているには、ステップ地帯からの攻撃、イスラム律法の形骸化、オカルトの登場、という人類の歴史のパターンからいえばひじょーにまずい流れのなかで誕生したおいしー偶然があったからなのですね。まとまらんからこんなとこで。

フェイジョアーダ

知り合いのブラジル人家族のところで、人生初のフェイジョアーダをごちそうになった。ブラジルの代表的な食事フェイジョアーダは、翻訳すれば「豆の煮込み」といったところか。リオ・デ・ジャネイロあたりでは黒豆と豚肉を煮込むらしい。味付けは塩?かな。豆と煮込む調理法はアフリカ由来というが、調べてはいない。 これがその黒豆。黒えんどう豆とのこと。 豆の入った袋。ポルトガル語で「豆 お皿いっぱい」と書いてあるらしい。 フェイジョアーダはご飯にかけて食べる。コメは長粒種。パエリアのように玉ねぎと炒めてから炊く。日系のかたが「油ご飯よ」とおっしゃっていた。 お米が入っていた袋。英語訳が付いているので、長粒種のお米と分かる。 そこへ出来上がったフェイジョアーダをぶっかけて食べる。豚肉は背中のあたりを使っているというが、昔読んだ本では内蔵など余った部位を使っていたが、それは労働者が安価に食べられるパワーフードみたいな位置づけだったのかもしれない。これはご家庭で普通に食べるバージョン? 言うまでもなくかなりうまい。豚と塩の味と豆の甘みがほんのり。見た目も食感も日本のおしるこに似ているが、日系人が伝えた技ではなく、あくまでもアフリカ系の技とのこと。正体不明の辛いソース(これもうまい)と、キャッサバの粉をかけて食べる。僕も家族も、思わずおかわりをしてしまった。ただ、肉の脂がしっかり出ているので、重たいカレーを食べた時のようにそんなに量は行けない。付け合せのセロリのサラダの爽やかさが際立つが。 在日ブラジル人コミュニティー用のスーパーのチラシを見せてもらったら、2/3くらいが肉だった。本当に肉の消費量がすごい。そんなブラジル人でもフェイジョアーダは「強い食べ物」だそうで、夜には胃もたれするので昼に食べることがほとんどだという。しかも最近は水曜日がフェイジョアーダの日に指定されていて、一週間でもそんなに食べられないのだそう。実際かなりパワフルな印象はありました。 豚肉と塩という組み合わせの味は、沖縄や台湾にも通じるものがあるようにも思う。沖縄と台湾の食の類似、ブラジル移民に沖縄の方が多いといったことが関係しているのかどうか。今回ご馳走してくれた方のご先祖は佐賀にルーツがあるのだそう。日本で働く3世4世の家庭に2世のおばあちゃんが遠路はるばる遊びにいらし