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1月, 2008の投稿を表示しています

S&Bのカレー粉

ぐったりの一日。ひき肉のカレー作った。新ジャガとナス、干しぶどうとパプアで買ったホールの白胡椒。S&Bのカレー粉を久しぶりに使った。これ使うと油分が少ないので、多めに作って食べても胸焼けしない。アボカドとサーモンのサラダをいまさら。偏頭痛後のあれで目が揺れるんだけど、原稿の締め切りが~。

順調に5回目

1月の偏頭痛タイトルがまたも更新されてしまった。今月は5回目。今週はアルコールを摂取していないので、アルコールの線は要因から消してもよさそうかなと思う。コーヒーの線はまだ消えないか。 今回は暗点なしの閃輝のみで、前兆が現れた段階ですぐにイミグラン錠剤を飲んだので、頭痛は最小限でおさまっている。閃輝が始まって10分くらいでイミグランを飲んで、30分くらいで閃輝が終了すると、目の奥に軽い痛み。この頻発具合からすると、偏頭痛というよりも群発性頭痛というやつではないかと一瞬疑ってしまうのだが、群発性頭痛は偏頭痛に比べて洒落にならないほど痛みが強いというので、チガウのだろうと思う(→ 群発性頭痛とは )。 一昨日の偏頭痛との違いは、前回は暗点のみでたぶん精神的な不安定さ?という形での予兆はあった。今回は閃輝のみで、予兆があったとすれば前兆開始30分前からのめまいくらい。気持ち的にはむしろすごくすっきりしていて、睡眠も十分に取っていたので体調も悪くなかった。なので、疲労などとも無関係である可能性も、それなりの重みで確保できそうな気がする。 それにしてもイミグラン錠剤の効き目はかなり強い。そしてその効果の分だけなのかどうか、高価(お!韻踏んだ!イエス!)でもある。たった5錠で1700円程度する。効果が弱めのロキソニン錠剤が5錠で300円程度なので、5倍程度か。1月頭には、12月末ほど頻発しないだろうという楽観的な推測のもとに5錠でもとくに先行きが不安でもなかったのだが、早くも残り2錠。しかも1回ケチってロキソニンでしのいだので、本来ならば残り1錠。

密かな謝罪

mp3でしか所有していなかったDCPRGのCDをとうとう購入。"FRANZ KAFKA'S AMERIKA"(→ amazon )、"REPORT FROM IRON MOUNTAIN "(→ amazon )、"MUSICAL FROM CHAOS"(→ amazon )の3枚。いままでCDを購入せずにごめんなさい ごせき さん、とひっそり謝る僕であった。例のあの金色で長めの楽器は全然練習していない…。花瓶に逆戻りです。

そして栄養が不足している説のために

念のため、栄養が足りないから偏頭痛という説は聞いたことがありません。が、そういうんではなくてもっと基礎的な体のメンテナンスが全然うまく行っていないという自覚がありありなので、久しぶりに晩御飯をがんばってみた。 大根と豚肉を出汁で煮込んで、多めにザクザクに切った水菜の上に出汁ごと盛る。生切り昆布168円と大根の皮を塩で揉んだものを混ぜて、酢としょうゆとゴマで。張り切って買ってしまったアボカドとサーモンは反省とともに明日使う。 本日届いたペッパーミル(→ amazon )。パプアで購入したスパイス類をどうしようかと思いあぐねて、とうとう買うことにした次第。使い勝手は今のところ快調です。

順調に4回目

全国の偏頭痛持ちの皆さんにしか全く意味のないエントリです。本日、1月で4回目の偏頭痛。自己記録を更新いたしました。昨晩はお酒を飲んでいないし、コーヒーも数日飲んでいませんが、まさか一昨日のアルコールが?とも思えないので、この2つからフラグを取り去っていいかな。今回の偏頭痛はいつもと違って、朝起きたときから「来るかも」感があった。それがなんなのかというと言語化が非常に難しいのだけど、敢えて言えば、視覚が浮いている感じとでも言おうかな。ものは見えているのにうまく実感がつかめないというか、落ち着いて凝視できないというか。次からはこれを感じたときがシグナルだと思うことにしよう。 偏頭痛には前兆を伴うタイプがあって、僕はこれに該当するんだけど、さらに予兆というのを伴うタイプがあるという。 片頭痛では、頭痛が起こる前に「予兆」と呼ばれる症状があります。「予兆」は、前兆の前あるいは片頭痛発作の始まる数時間から1~2日前にみられます。具体的な症状としては、精神的に落ち込む(うつ状態)、イライラする、怒りっぽくなる、情緒不安定になる、気分がすぐれない、あくび、空腹感などです。このような、なんとなく頭痛が起こりそうな気がする症状が、片頭痛患者さんの5人に1人(約20%)に生じます。( 偏頭痛の予兆と前兆 ) まあ思い当たる節はありまくりなわけです。当事者である本人としては、こうした精神状態?が偏頭痛を引き起こしているのではないかという不安もあるのですが、それ自体が予兆であるからそれも要因から外してよいとなると、不安のレベルを1つ下げたくなります。 まだ予断を許さない状況とは思いますが、食事とストレスがもし要因から完全に取り除けるとすれば、あとは世間の一部に出回っている「かみ合わせがずれている説」、「気候が合わない説」を疑ってみるべきか。前者は親知らずか昨年の鞭打ちが思い当たるし、後者は山形から根本的に拒絶されているかもしれないという点が思い当たります、いやもう山形ディスるネタはいいか。

アムロ再び

オトコ昴、バレエ経験者? (2007.11.15)でごくごく一部のネット世界を震撼させた広島のアムロさんの、新しい動画が到着。 アイドル界の新星 アムロレイ ~第?幕~ アイドル界の新星 アムロレイ ~第6幕~ レベルアップしている…のかな?これは。していることはしているんだろうけど(といいつつも、この人独自の伸びのある大きな動きは衰えているようにも見える)、なんというか、スレてしまったような感じがする。いいんですよ、いいんです。いいんだけど、第2幕や第4幕のような、不思議な生き物に出会ったようなワクワクする感じはもうここにはないかもしれないな。これはこれで既成のジャンルとなったゆえのことだとすれば、彼が体を張って開拓しようとした「アイドルダンス」はすでにある高みに到達しつつあるということなのか…。

あめ、そら、なみだ(7拍子)

DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENの"サークルライン~最後の平和を我等に"(→ amazon )という曲ばかり聴いている。7拍子の変則リズムが変に気持ちがいい。7拍子なので、うっかり普通に乗ろうとしても乗り切れない。不思議だ。7拍子を1つのサイクルと捉えれば乗れなくはない…と理詰めで進めてみても乗れないのが不思議だ。 なんで普通に乗り切れないリズムなんてのが存在するのだろうと思って、「7拍子」で検索かけてみると、プログレや一部のジャズのほかに、ウイグル族の音楽にそのようなリズムがあるのだという(→ ウイグルのリズム )。7拍子なんて乗れないリズムは、プリミティブな衝動を伴わない近現代の人工的な産物だと思っていたのは、間違いだった。というか2拍子や3拍子でなければ乗れないという身体感覚自体が、人工的な産物なのかもしれないなあと思った。 いくつかのサイトを調べてみると、7拍子は2拍子と3拍子、あるいは3拍子と4拍子を組み合わせた複合的な拍子として位置づけられるようだ。ウイグル族だけでなく、東ヨーロッパに見られるとのこと。世界は広いなあ。 東ヨーロッパでは、2 + 2 + 2 + 3拍のような複合拍子や、5拍子、7拍子、11拍子、13拍子のような拍子がみられ、このような拍子はバルカン諸国でとくによくみられる。この地方の器楽曲は同じリズム・パターンをくりかえす傾向にあり、それは西ヨーロッパの音楽にも共通する。ただし、バイエルンの民俗舞踊などでは、4拍子と3拍子の部分が不規則に交替するような複雑なリズム構造がもちいられている。( 民俗音楽 - MSNエンカルタ百科事典ダイジェスト ) ちなみに2・2・3の場合、強-弱-中強-弱-中強-弱-弱となるというから、日本語のリズムに無理やり乗せれば「あめ、そら、なみだ」(東京式アクセントで)といったところか。

寺沢武一のほうのゴクウ

ものすごい近未来、ものすごいサイバーパンク、ものすごい寺沢武一な、 Electronic Contact Lenses for Better Vision 。ゴクウ(→ buichi.com )ファンとしてこれは紹介しておかねばなるまい。しかも画像直リンクでだ。 このコンタクトレンズ状のウェアラブルなモニタは、LEDの光で情報が映し出される予定だという。現状ではウサギの目で装着実験中とのこと。mixiニュース(電子回路とLEDを埋め込んだコンタクトレンズ、開発中)では 将来的にはWiFi機能が搭載され、視界の左隅でiPhoneから飛ばした映像を見ながら街を歩くなんてこともできるようになるのかもしれないですね。すごい時代です。 なんてことを書いているが、現実をレイヤーで眺める体験は、人間の世界認知を根本的に変えていくだろうな、きっと。でも、これが実用化されるのは何年先のことか。まずは、コンタクトレンズ型と言わず、この テレグラス を掛けてみたい。すでにすごい時代だ。

頭痛日記かそろそろ

1月3回目の偏頭痛。昨年から、木曜日に起こるのはこれで2回目となる。前兆の段階ですぐにイミグランを服用したのでひどい頭痛には見舞われていないが、吐き気と眩暈は起こっている。 『今日の治療薬2004年版』によれば、月に3回程度起こる場合を日常生活に支障ありと認めるらしいので、もう日常生活に支障ありの人になってしまったということになるのか。頻発すると困るけれど、定量的な観察ができるので、要因特定がしやすくなるというメリットがあるとポジティブに考えよう。同僚にじんましんのアレルゲンを特定するために、自分にとって危険な食物を多量に摂取して、要因特定に取り組む猛者がいるが、自分の体をそこまで危険にさらす気にもなれない。日常の生活からデータをとることを考えることにする。 というわけで、昨日本日で思い当たることといえば、寝しなに梅酒を飲んで今朝コーヒーをがぶ飲みしたということ、かな。前回もおんなじだった。それとやや強めのストレス。あるいは複合要因か。

つけまいまくりざし

そして何かを攻め落とすような勢いで、デートコースペンタゴンロイヤルガーデンを聞きまくる。 こういうライブに死ぬほど行きたい。という心理状態である。 入江亜季『群青学舎』(→ amazon )を、うすた京介『ピューと吹くジャガー 14』(→ amazon )、うすた京介『ピューと吹く!ジャガー公式ファンブックふえ科自由研究』(→ amazon )、うすた京介『セクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさんウ元ハ王版 1』(→ amazon )、沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』(→ amazon )を、吐き気を催す速度で読みまくる。そして6月に漬けた梅酒がいい具合に熟成されていたのを、味見以上本気未満で飲みまくる。 だから何というわけではないが、何か?

コレもある種の懐メロ

昨日は、CDが無造作に入ったカゴからリサ・ローブのアルバムを取り出してずっと聞いてました。Stayというこのアルバム(→ amazon )はほんとうは友達に上げたものなんだけど、その友達からもう10年くらい借りているというおかしな現象が続いています。懐かしすぎる。映画をほとんど見ない(そして当時もほとんど見なかった)僕が見た、リアリティ・バイツ。94年ごろかな、見たのは。そのエンディングだかに流れた、Stay。なんであんな青春群像を見たのか、そしてぐっと来たのか、まあ青春のなせる業なんでしょう。ウィノナ・ライダーかわいかったしなー。you say i only hear what i want to、という出だしは今も反射的に口ずさめる(そこだけね)。

そこのアイロンにつぐ

強烈な寒さでろくろく朝方眠ってもいられない(→ 2008.1.16, OPECにつぐ )ということでお騒がせでしたが、ホットカーペットを布団の下に敷くという技で快眠を得ることに成功。 そんなことあるのかと思うんだけど、寒さのためにやや老朽化した車のタイヤがさらに硬直化してみごとにパンクした。車屋さんが言うには、まだまだ寿命は来ていないとのこと。14日前後は、盛岡で零下20度を下回ったらしいし、山形はせいぜい零下6度くらいだとしても、やっぱり寒い。しまいにゃアイロン抱いて眠りますよ。

久しぶりの休日

一ヶ月以上ぶりに自宅でゆっくり過ごすことができた。この休みのなさは異常(年末年始は出産イベントもあったしね)。昨日の半日休みを利用して、散らかりまくった部屋掃除、コピーした論文の整理、放置していたアクセント関係の論文を数本読んで、夕方からこれまた久しぶりに蔵王でゆっくり温泉につかった。こういう休みがないと日常業務をがんばれません。 スキー場真下のどさん子ラーメンで、味噌ラーメンを。味噌はどっちかというと苦手なんだけど、これは行けた。もしかして気温?外気は零下7度(18:00で)。 そういえば部屋掃除の合間、ubuntu導入に向けてがんばるんだけど、画期的に簡単といわれるubuntuのインストールがどうにもうまく行きません。手元にある中古PC3台ともトラブルに見舞われています。ノートだけギリギリインストールがうまく行ったけど、動作が超遅い。当方、Linuxははっきりいってものすごく素人なので、そういう人間のケーススタディが役に立つとしたら、やっぱり失敗体験を書くことでしょうね。これは別の機会に(近々)。

Ubuntu

昨日、仕事の待ち時間に、古いPCにUbuntu(→ Ubuntu Japanese Team )をインストール。windowsに代わりうるOSなどという声もみえるので、興味本位でインストールしてみようかなと思った次第。多言語多文化的な桃源郷がやや強めに主張されているところ(チャットIRCなんて"pidgin"って言うんだよ!)などは、個人的には眉に唾しながら目を惹かれる。さあ、使い勝手は。以下、自分用メモ。 Ubuntu6.10の日本語TeX環境 Ubuntu 6.10メモ YaTeX World 国際化文字集合の使い方

OPECに告ぐ。

浴槽の~ ふたを開ければバリバリと~ 氷はがれる音が聞こえる~、と。百人一首を読み上げる感じでよろしく。 つーか寒い!マジ寒い。仕事から帰って暖房付ける直前、零下だよ零下。こうやってPCでキーボード打つ指がガタガタするっつの。人間らしく生活できる温度域、すなわち10度前後になるまで40分くらいかかるので、部屋に入って暖房つけて(2台の石油ストーブを使っています)、それから車に戻って意味もなく部屋が暖まるのを待つ日々。そしてたまに待てなくて部屋に入ってきてガタガタと待つ。もちろん寝る時は暖房全開&布団のすぐ脇に電気ストーブを付けます。それをやらないうちは、朝方に布団の中でこごえて早くに目が覚めた。原油高騰の直撃は僕の寝床に来てます。バグダッドでも降ったでしょ雪。寒いんですよ世界中。だからOPECは供給過多とかバカなことゆってないで、減産を決めた6%を山形に流して下さいお願いします。 ウソごめん、山形がアホほど寒いことと原油高騰は全然因果関係ないし、なんというかOPECがバカというより山形がアホなんだね。だから僕が言いたいことはひとつ。 あたたかいところへいきたいなり~(スチャダラパー)。

類型論に感じたスリリングさ

しつこいようだけど、なんで『世界言語のなかの日本語』にあれだけ興奮したのかなあと考えると(→2007.1.14 " 世界言語のなかの日本語、読了" )、僕にとって馴染みが深い系統論的アプローチは2つの言語の直接的な関係を重視して、いわば要因と結果がはっきり見える形で対応しているのに対して、類型論的アプローチは状況証拠に基づいて、いわば因果関係保留の相関関係だけを論拠としているところが面白かったんだと思う。というのも、系統論が因果関係ありと見込めるものを対象としているのに対して、類型論が因果関係不明のものを比較していることによるわけだけど。そんなわけで、どちらも実証的ではありつつ、だけれど類型論は推理的要素というか、抽象的操作が多くなる。そこんところが、できもしないのにあれだけど、詰め碁のような、将棋の何手も先まで読むようなスリリングさがあったんだなと思った。 いま読んでいる池上嘉彦『日本語と日本語論』(→ amazon )は、まだ半分くらいしか読んでいないけど、上記のような類型論的アプローチを、なんというか、区別ごっこだけして何が楽しいんだよと突っ込んでいて面白い。問題はどうしてそのような区別が生まれたのかってわけで、そこには機能という観点が必要であると。そしてそれは人間の認知的営みと直結しているはずだということで、認知言語学という畳で寝技をかけまくるわけです。

ひとまず山形に

出産後、無事退院し、妻は実家で産後の養生をすることになった。来月に予定している国家試験の準備を進めながら授乳も続けるということで、山形と埼玉を行ったり来たりのサポート生活はまだしばらく続きそう。それが終わればようやく家族がそろって生活できる。山形も散らかり放題になっているので、片づけをしなければ…。とか言っているうちに明日から授業…。出産で実家に~とか言ってるあいだに人任せにしてサボっていた仕事をこなさねば。貯めるって精神衛生に良くないよね~。

特効薬?トリプタンの効能

1月1日の偏頭痛に引き続き、第2回。今回は新幹線のなかでの前兆だった。さっそく病院で処方されたイミグラン錠剤を服用して、1時間くらい睡眠をとったところ、確かに通常よりもかなり痛みが少なかった。痛みが治まった後の車酔いというか吐き気みたいなものは、数時間持続したが、日常生活を行ううえでは十分効果があったように思う。 偏頭痛のメカニズムとして、現在最も有力な説は、次の2段階のもの(ネット上の情報と医師の話をもとに私にまとめているので責任は負えない)。 脳の血管が収縮のため、血管周辺にある視神経に影響を与える(ここでいわゆる前兆、閃輝や暗点などの視覚障害が起こる)。 血管の収縮が終わり拡張に向かう過程で、血管周辺の部位が発痛物質を発する。 偏頭痛は脈動性の痛みを伴うことが多いといわれていて、端的に頭痛が始まったときに階段でも上ってみて心拍数を上げたときに、ズキンズキンという痛みが増すのが偏頭痛かどうかの判定に役立ったりする。発現機制はよくわかっていない病気とはいえ、血流の増減や血管の拡張収縮が、間接的ではあれきっかけの一つになっていることは間違いないだろう。 治療薬としては、エルゴタミン系薬、トリプタン系薬(→ 片頭痛の専門薬トリプタン , イミグランはこちらの一種)があるようだ。どちらも血管拡張を抑制する作用があるようで、発現機制の分からない現状では、有効な対症療法なのだろう。なお、以下の記述がショックだった。 一般的に飲酒、特に赤ワイン、喫煙、コーヒー、チョコレート、チーズ、中華料理、柑橘類の摂取は避けたほうがよい。睡眠不足、不規則な食事、ストレス、月経(女性患者の半数といわれる)、光や音、強い臭いなども誘因となる。(水島裕編,今日の治療薬2004年版,南江堂,p.745) アルコール、カフェイン、ポリフェノール、グルタミン酸(チャイニーズフードシンドローム!)、とりあえず頭痛の原因になりそうなものは全部挙げとけ、みたいな勢いだ。ところが僕はお酒も中華料理もコーヒーも好きだし、睡眠不足や不規則な食事も心当たりがありまくりなので、こういうの見ちゃうとものすごい盛り下がる…。しかも今回の偏頭痛なんてこれ全部該当している。お酒はともかくとして、中華料理とコーヒーを封印されたとしたら、もう生きていける自信がないんだけど!

世界言語のなかの日本語、読了

松本克己・世界言語のなかの日本語 (2007.12.19)の続き。 松本克己『世界言語のなかの日本語 日本語系統論の新たな地平』(→ amazon )をようやっと全部読み終えた。すごい本だったので、改めてメモ。本書は日本語のみならず、言語の系統を語る上で必ず触れねばならない一冊になるだろうと思った。本書の醍醐味は、以下の4点にある。 比較言語学では到達できない1万年以上前の親族関係まで射程に入れていること 現存する言語資料を可能な限り用いて、地球上の言語の地理的分布を描こうとしていること(マクロ的視点を得ようとしていること) マクロ的視点による整合性を手がかりに、親族関係を推定していること マクロ的視点による整合性を手がかりに、ミクロな現象を説明しようとしていること つまり、実証された帰結に基づいて理論を構築し、未解明だった言語事象に理論的推測を加えているのが面白かった。理論的推測を加えるというくだりは、まるで物理学の理論が現実を先取りしているかのようなスリリングさがあった。言語地図は、前回の記事でも触れたように、比較言語学で用いられる音(音韻対応)ではなくて、以下の9つの変化しにくい要素をもとに描かれている。 流音のタイプ…l/rの区別をするか(複式流音型)、区別しないか(単式流音型)、l/rを持たないか(欠如型) 形容詞のタイプ…動詞に近いか(形容詞体言型)、名詞に近いか(形容詞体言型) 名詞の数のカテゴリー…名詞の複数を表すカテゴリーが、文法的に義務付けられているか否か 名詞の類別タイプ…名詞の意味カテゴリを性などのクラスで区別するか(名詞類別型)、数詞や指示詞で区別するか(数詞類別型) 造語法の手段としての重複…「山々」「人々」などのように反復による造語法があるか否か 動詞の人称表示…動詞の人称表示の際に主語以外に目的語人称なども表すか(多項型人称表示)、主語人称だけ表すか(単項型人称表示)、動詞で人称表示をしない(人称無標示型) 名詞の格表示…名詞の側で表示する文法格は、対格型か、能格型か、中立型か 一人称複数の包含・除外の区別または包括人称…聞き手を含む(包含形)と聞き手を含まない(除外形)の区別を持つか否か 人称名詞の枠組み…人称名詞の語根がそれぞれ、1人称*m-(*b-)2人称*t-(*s-)か、1人称*k-/*n-2人称*m-包括人称*t-あるいは

長女誕生ほか

またも冗談のようなスピードで出産。23時に入院して約2時間後の出産となった。1/10、00:53、2512g。小さく生んで大きく育てる方針は上の子どもと同じ。山形から埼玉に駆けつけて、到着後30分で出産に立ち会えた。今日は全然予定日ではないのだが、夕方くらいに妻から「陣痛が来ない。産むためには安心が必要、安心したいから来てほしい」と言われて来てみればホントに生んだよこのひとは。そういう美談にする気まんまんな僕をよそに、終わってみれば「今日は大潮だから~」という平八郎ぶり。挙兵か。いや、これがツンデレというやつなのか、はたまたデレツンという身も蓋もない状態なのか、しっかりと生活の中で問い詰めたい。 山形からの道々、立会いまでの待ち時間、ずっと読んでいたのが松本克己『世界言語のなかの日本語―日本語系統論の新たな地平』(→ amazon )。断続読みをしていて、今回の読みで終わらせるつもり。類型論的な視点から、日本語を環太平洋言語として位置づける。分析の主軸として、流音のrlの区別と来て、形容詞の体言型用言型の区別、名詞のカテゴリとクラスの区別の有無と来た。系統論でたどれない1万年の旅路を楽しめるつくりで、本当にこういうのワクワクする。古代の言語をさぐる話はやっぱり知的好奇心を激しく揺さぶられる。今回のは類型論的視点から超古代をさぐる試みだけど、そんな古くもない話として(というかもう麻痺している)西田龍雄『西夏文字』(→ amazon )、チャドウィック『線文字Bの解読』(→ amazon )もワクワクした。興味があるかたは是非。どちらも入門書なので、専門的ではあるけれども読みやすくはあると思う。