韓国で手に入れたちょっと変わったもの。仁寺洞(インサドン)の屋台で売られている、というか売り物かどうかも判別しがたいボロ雑誌の山から掘り出したノート。知り合いの韓国の方何人かに聞いてみたところ、60年代後半ごろの小学校のノートではないかとのことだったが、定かではない。
「산수(算数)」のノートで、中を開くとわら半紙に似た材質に一面6区画の罫線が引いてある。左上には「꿀꿀이(ブーちゃん)노ー트(ノート)」とあり(ブーちゃんは意訳)、おそらく製品名なのだろう。右下のロゴにも「ブーちゃんノート」と書いてある。

面白いのは「노ー트(ノート)」という表記。韓国語(あるいは現代ソウル方言とすべきか)は母音の長短を区別しない音節言語である。したがって英語などの外来語を取り込む際に、ouなどの二重母音は短母音で引き受けるのがふつうである。日本語では2拍分に伸ばして「ノー」と長音で引き受ける。現代ソウル方言の一般的な表記・発音では「노트(ノト)」となり、これが日本語教育の壁となったりするわけである。ところがこの表記は、まるで日本語式である。そもそも引音の「ー」は韓国語の表記にはないはずである。日本語の表記を何らかの経緯で用いたとしか考えられない。どなたかこのあたりの事情に詳しい方に教えてもらいたいところ。
裏表紙はマンガのキャラクターを使った、紙の模型?があしらわれている。上部左の野球ピッチャーは星飛雄馬?真ん中は70年代の子供向け少女漫画に見える。仮にこのノートが60年代後半のものだとすれば、1998年からの文化開放政策以前の、日本からの文化流入と考えることができるだろうか。

韓国からの留学生に見てもらったところ、裏表紙の解説のなかには、古めかしい韓国語が使われているらしい。
「산수(算数)」のノートで、中を開くとわら半紙に似た材質に一面6区画の罫線が引いてある。左上には「꿀꿀이(ブーちゃん)노ー트(ノート)」とあり(ブーちゃんは意訳)、おそらく製品名なのだろう。右下のロゴにも「ブーちゃんノート」と書いてある。

面白いのは「노ー트(ノート)」という表記。韓国語(あるいは現代ソウル方言とすべきか)は母音の長短を区別しない音節言語である。したがって英語などの外来語を取り込む際に、ouなどの二重母音は短母音で引き受けるのがふつうである。日本語では2拍分に伸ばして「ノー」と長音で引き受ける。現代ソウル方言の一般的な表記・発音では「노트(ノト)」となり、これが日本語教育の壁となったりするわけである。ところがこの表記は、まるで日本語式である。そもそも引音の「ー」は韓国語の表記にはないはずである。日本語の表記を何らかの経緯で用いたとしか考えられない。どなたかこのあたりの事情に詳しい方に教えてもらいたいところ。
裏表紙はマンガのキャラクターを使った、紙の模型?があしらわれている。上部左の野球ピッチャーは星飛雄馬?真ん中は70年代の子供向け少女漫画に見える。仮にこのノートが60年代後半のものだとすれば、1998年からの文化開放政策以前の、日本からの文化流入と考えることができるだろうか。

韓国からの留学生に見てもらったところ、裏表紙の解説のなかには、古めかしい韓国語が使われているらしい。
コメント
http://www.navinside.com/bbs/view.php?id=forum_finedrive&no=1268
貴重な情報をどうもありがとうございます。韓国語は分からないので、エキサイトの翻訳で対応したいと思います。