尾玉なみえ『マコちゃんのリップクリーム(1)(2)』(→amazon)が、水村早苗『日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で』(→amazon)とともに届いた。水村氏のはさっさと読みたかったのに、色んな仕事のピークにさしかかって読みにくくなったじゃんかよー。アマゾンおせーよー、と軽くグチをかましつつ、尾玉なみえのこれ傑作だと思った。絵柄の下手キュート度合いとネームのマニアック度合いが絶妙のブレンド具合ですなわち具合よしのお手つき御免なわけです。尾玉氏得意の不謹慎笑いは相変わらず健在で、ゆえに子どもに見せず大人だけでこっそり楽しむマンガ殿堂入り確定なのに、別に書かれていることは小学生社会で日常的に起こっている子供同士のしょうもないやりとりに過ぎないわけで、僕に脳内規制される筋合いはこの際一切ないと言っておきたい。断じて。まれにおませなあれもあるけれど。

打ち切られ続けた負け犬マンガ家がようやくつかみ取った、ダメ世界のダメ女王的殿堂ポジションを失わせないよう、講談社にはぜひがんばっていただきたいなあと切に思う次第であります。つか集英社と切れていたんですかね。知りませんでした。
ところで僕はここに使われているような、関西弁の使われ方が非常に好きです。僕が苦手なのは本気で関西弁で人情かましているときです。あの本質主義的な、本当の人情はこの関西弁でしか語れないみたいな筋の通ったところが苦手なのです。と書きつつ、山形弁でもそれをやられたら嫌だ。つまりあれだ、方言で語る特権的な語り方に嫉妬しているだけなのです。だからネタとして語る方言は大好きだよ。アザゼルさんに使われてる関西弁も好きだよ、ネタだから。
というわけで、よーし、水村本を読む気持ちの土台は整ったぞー。
打ち切られ続けた負け犬マンガ家がようやくつかみ取った、ダメ世界のダメ女王的殿堂ポジションを失わせないよう、講談社にはぜひがんばっていただきたいなあと切に思う次第であります。つか集英社と切れていたんですかね。知りませんでした。
ところで僕はここに使われているような、関西弁の使われ方が非常に好きです。僕が苦手なのは本気で関西弁で人情かましているときです。あの本質主義的な、本当の人情はこの関西弁でしか語れないみたいな筋の通ったところが苦手なのです。と書きつつ、山形弁でもそれをやられたら嫌だ。つまりあれだ、方言で語る特権的な語り方に嫉妬しているだけなのです。だからネタとして語る方言は大好きだよ。アザゼルさんに使われてる関西弁も好きだよ、ネタだから。
というわけで、よーし、水村本を読む気持ちの土台は整ったぞー。
コメント
>集英社と切れていたんですかね。
5月くらいに発売されたジャンプスクエアには尾玉の読みきりが載っていましたが、切れているのでしょうか。どちらにせよ、講談社には期待!です。
マコリプを最初読んだときはなんだか丸~くなったような…などと思っていたのですが、いや気のせいでした。
3巻読みたくて既にうずうずです。
そいえばヤンジャンだかモーニングだかの広告コーナーみたいなのに、定期的に尾玉のマンガが載ってますが、あれはどっちだったか…