朔ユキ蔵『お慕い申し上げます(2)』(→amazon)、2巻だけ書店にあったから買って読む。1巻はまだ。しかし、またきっつい作品を書いているということはよく分かった。2巻からなので背景はよくわからないけれど、志高い坊さんになろうとしている登場人物?と色欲の眼差しの対象となる住み着いた女性、今度は仏教ベースで罪と性欲をキリキリ舞わせるみたい。3巻は憎しみがテーマであるとか。見たところメインの登場人物は3人で、それぞれの視点から葛藤が描かれるようだ。
朔ユキ蔵は寂聴とか今東光の跡を継ごうとしているのか、という勢い。アマゾンで1巻の様子を探ると、お色気コメディと受け取られるような煽りがあるけれど(悶々ライフ!)、もっとえぐられる黒さがあるので、うっかり購入してうずくまる読者が増えればいいと思う。
前作『黒髪のヘルガ』(→amazon)では性と汚れ、嫉妬と拘束をファンタジーとして描く離れ業をやってのけ、今度はそれを宗教的信仰心の「起こり」としての局面で描こうとしている。朔ユキ蔵の作品を時系列に並べると、たぶんなんというか魂の階梯(笑)を一歩ずつ登ってゆくようすが見て取れるのではないかと思うわけです。
*参考:niji wo mita: 朔ユキ蔵『黒髪のヘルガ』 http://njmnjm.blogspot.jp/2011/09/blog-post.html
朔ユキ蔵は寂聴とか今東光の跡を継ごうとしているのか、という勢い。アマゾンで1巻の様子を探ると、お色気コメディと受け取られるような煽りがあるけれど(悶々ライフ!)、もっとえぐられる黒さがあるので、うっかり購入してうずくまる読者が増えればいいと思う。
前作『黒髪のヘルガ』(→amazon)では性と汚れ、嫉妬と拘束をファンタジーとして描く離れ業をやってのけ、今度はそれを宗教的信仰心の「起こり」としての局面で描こうとしている。朔ユキ蔵の作品を時系列に並べると、たぶんなんというか魂の階梯(笑)を一歩ずつ登ってゆくようすが見て取れるのではないかと思うわけです。
*参考:niji wo mita: 朔ユキ蔵『黒髪のヘルガ』 http://njmnjm.blogspot.jp/2011/09/blog-post.html
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