『ジャバウォッキー』『グレイトフル・デッド』の久正人が連載をお持ちだなんて知らなかった、ということで『エリア51(1)-(7)』(→amazon)と『ノブナガン(1)-(4)』(→amazon)。
エリア51が青年誌、ノブナガンが少年誌向け。絵柄の描き分けなど興味深い。ノブナガンは今のところファンゆえ手を出しているレベルでありますが、エリア51はかなり読ませます。世間ではレイモンド・チャンドラーが受けているようですが、何なの?ハードボイルドがいま来ているんですかね?もっとも久正人は最初からハードボイルドなネームが得意な人だと思われるので、思い切りハードボイルドにしたところでバッチリはまったのがエリア51なんだと思います。飾らずに言いますと、とにかくひたすらかっこいい。絵はちょっぴり理解しやすい構図に変わりました。以前はかっこよすぎてどうなっているのかよくわからない構図でしたが、今回はわかりやすくかっこいい。売ろうとしてるなあと感じます。
もちろん作者なので下敷きは怪異世界、このたびは各国の神話から御柱たちをアメリカのエリア51に呼び出して楽しいことになっています。
kindleにはたまたま揃っていたので買いました。紙の本よりずいぶん値引きされていますし、何よりあとで裁断しなくていいわけだから、こんなに良いことはない。読みやすさも最初からこれならこれはこれで慣れていけるので。ただ、刊行が紙より遅れるんですね。書店に並んでいるエリア51新刊(7)を買いたい衝動に駆られます。紙の本から約半年後でリリースしているようです。紙媒体の売れ行きをある程度確保してから、ということなんですかね。
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