異文化理解とか異文化共生というテーマでは、どうしても異なった部分にフォーカスが当たり、ともするとショーケースに入れた「外国文化」をオリエンタリズム的視点で、さながら万国博覧会のように体験して、挙句にこれぞ交流と満足気に着地されることも少なくない。まして、一発当てるぞ的プロモーターの手に係ると、どうしてもこうなりがち。文化的ステレオタイプを疑わない態度は、程度問題として留保できるとしても、当事者の視点にたたず結果的にイベント成功わーいでもって終わろうものなら、当事者から何かを簒奪したことになってしまいかねない。研究とか教育とかの御旗の下での話。教育のある段階では、学生や当事者への説明・対話やイベントの仕掛けを十分に行ったうえで、かつその先の目的がある場合において、行われ得ることではあると思うが、どちらにしても僕は神経がピリピリしてしまう。きっと、世界中で秒速44回転くらいの勢いで起こり続けていることなのだろうから、これで何かをあきらめたりはしない。とりあえず上司に恵まれたい、くらいのことは書いておく。
なんだか例によっていつものniji wo mitaのようなテイストになってきたところで、月山の原生林を歩いたときに出会った、美しいコケの写真を掲げておこう。

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