放射線チェッカー - Android マーケットは、文科省発表の、都道府県別放射線量を見やすく提供してくれるアプリ。環境、水道、降下物についての情報が示される。類似のアプリがいくつかあるなかで、ちょっと目をひくのは放射線量だけでなく「避難すべき基準」が示されているところ。数値だけでは脅威との関係が見えにくいので、参考にはなる(文科省の発表しているデータそのものを疑う向きには使えないアプリだろうが)。
脅威に対する考え方は、スウェーデン国立スペース物理研究所山内正敏氏の放射能漏れに対する個人対策(第3版) に基づいている。これによれば脱出(避難)の基準は例えば以下;
山形は2011.5.15は0.046マイクロシーベルトなので、この基準で言えば避難するほどではないということになる。もっとも、文科省のデータは各地のモニタリングポストの設置の高さがまちまちだから信頼できない、という話もあって(→「官邸の指示で出さなかった」 警戒区域4カ所で毎時100マイクロシーベルト超(産経) otoppi)どうかなとも思う。たとえば放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリングでは同じ機器で地上1m、の基準で計測した有志の数値が公表されている。これによれば文科省の観測値のほぼ2倍の放射線量が出ている。山形市では他にも毎日観測している方がいるようだ(山形市における放射線量)。とはいえ現時点では文科省のデータが公称値なので、これを無視して議論することはできないだろう。
信頼できる観測値と、国際的な水準、大気の動きなどマクロな情報を併記した科学的なサイトが見たいのだが、なかなかこれというものを探れていない。この手の話題は東北地方太平洋沖地震 各地放射線量モニタリング情報 - livedoor Wiki(ウィキ)、ここがちょっとしたポータルサイトになっている。都道府県別累積値(→RADIATIONDOSE 全国・福島 放射線量ビジュアルマップ 空間放射線量・積算量)なども見ることができる。
脅威に対する考え方は、スウェーデン国立スペース物理研究所山内正敏氏の放射能漏れに対する個人対策(第3版) に基づいている。これによれば脱出(避難)の基準は例えば以下;
(1) 居住地近くでの放射線濃度が1000マイクロSv/時(=1ミリSv/時)に達したら、緊急脱出しなければならない = 赤信号。
(2) 居住地近くでの放射線濃度が100マイクロSv/時(=0.1ミリSv/時)に達したら、脱出の準備を始めた方が良い = 黄信号。
(3) 妊婦(妊娠かどうか分からない人を含めて)や小児の場合、居住地近くでの放射線濃度が300マイクロSv/時(=0.3ミリSv/時)に達するか、ダスト濃度が 500 Bq/m3 に達したら、緊急脱出しなければならない = 赤信号。
(4) 妊婦(妊娠かどうか分からない人を含めて)や小児の場合、居住地近くでの放射線濃度が30マイクロSv/時(=0.03ミリSv/時)に達するか、ダスト濃度が 50 Bq/m3 に達したら、脱出の準備を始めた方が良い = 黄信号。
(12) 現在、日変化の最低値が15マイクロSv/時(子供や妊婦なら5マイクロSv/時)ならば、早めに脱出すべき
山形は2011.5.15は0.046マイクロシーベルトなので、この基準で言えば避難するほどではないということになる。もっとも、文科省のデータは各地のモニタリングポストの設置の高さがまちまちだから信頼できない、という話もあって(→「官邸の指示で出さなかった」 警戒区域4カ所で毎時100マイクロシーベルト超(産経) otoppi)どうかなとも思う。たとえば放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリングでは同じ機器で地上1m、の基準で計測した有志の数値が公表されている。これによれば文科省の観測値のほぼ2倍の放射線量が出ている。山形市では他にも毎日観測している方がいるようだ(山形市における放射線量)。とはいえ現時点では文科省のデータが公称値なので、これを無視して議論することはできないだろう。
信頼できる観測値と、国際的な水準、大気の動きなどマクロな情報を併記した科学的なサイトが見たいのだが、なかなかこれというものを探れていない。この手の話題は東北地方太平洋沖地震 各地放射線量モニタリング情報 - livedoor Wiki(ウィキ)、ここがちょっとしたポータルサイトになっている。都道府県別累積値(→RADIATIONDOSE 全国・福島 放射線量ビジュアルマップ 空間放射線量・積算量)なども見ることができる。
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