finalvent『考える生き方 空しさを希望に変えるために』(→amazon)読了。っつーか、3時間くらいでえいやっと読めてしまったので、読了感も乏しいといえば乏しい。しかしこの本を(著書の中で言われるような)指標とするとはおこがましくて言えないまでも、先人の背中としてぐぐぐっと来るものはずいぶんあった。率直に言って突き刺さった。極東ブログで知られる御大である。学識高いひとは世にそれなりにいるが、学ぶことの豊かさと孤独さを通じて学識の高さを実現しているひとはほとんどいない。もしかしたら、御大の語る挫折がそれをもたらしたのかもしれないけれど。でも私はむしろそれを敬いもするし、それに共感もするのです。
読んでいくうちに一番驚いたのは、四人のお子さんがいらっしゃるということだった。しかも結婚してたんですか(話が逆)!子育ての苦労なども書かれていて、ブログからイメージしていた人生像とあまりにかけ離れていて、でも思い返してみるとそうでなければ書けない慈愛みたいなものがブログにも滲み出ていた気もするので、僕の表面的な印象の理解だったのかもとも思う。ほんとに驚いて、声に出しました。
自分のことで言えば40歳を迎えるにあたって大きな心境の変化を迎えつつある。「そう大して成功することはなかった」ことを了解しながら、残りの時間でどれだけの仕事をするか、といったことです。若い研究者が全能感に裏打ちされたブログを書いていたり、世代が近いひとが人生の勝者にならんとして空転する様を見るのも、なんだか辛いお年ごろなのです。他人事じゃないからな。そういった自意識とどう折り合いをつけて、残りの人生をどう全うするか、ということを考えるのですね。御大の本のタイトルがあまりにクサイので、こういう自分の心境と重ね合わせると周りに心配されること請け合いなのですが、それはタイトルが悪い(笑)。
読んでいくうちに一番驚いたのは、四人のお子さんがいらっしゃるということだった。しかも結婚してたんですか(話が逆)!子育ての苦労なども書かれていて、ブログからイメージしていた人生像とあまりにかけ離れていて、でも思い返してみるとそうでなければ書けない慈愛みたいなものがブログにも滲み出ていた気もするので、僕の表面的な印象の理解だったのかもとも思う。ほんとに驚いて、声に出しました。
自分のことで言えば40歳を迎えるにあたって大きな心境の変化を迎えつつある。「そう大して成功することはなかった」ことを了解しながら、残りの時間でどれだけの仕事をするか、といったことです。若い研究者が全能感に裏打ちされたブログを書いていたり、世代が近いひとが人生の勝者にならんとして空転する様を見るのも、なんだか辛いお年ごろなのです。他人事じゃないからな。そういった自意識とどう折り合いをつけて、残りの人生をどう全うするか、ということを考えるのですね。御大の本のタイトルがあまりにクサイので、こういう自分の心境と重ね合わせると周りに心配されること請け合いなのですが、それはタイトルが悪い(笑)。
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