深巳琳子が新作を書いていた。『沈夫人の料理店』(→amazon)は、言わずと知れた『沈夫人の料理人』と世界がつながった話で、舞台は中国古典から租界時代の上海?に。相変わらずドSの沈夫人とドMながらの料理人の李三が織りなす胸の痛む異色料理譚だ。意地悪な状況に追い込まれれば追い込まれるほど料理の腕が上がる李三は、スーパーサイヤ人になると超一流の調理師になるのだが(笑)、沈夫人は絶対に褒めないし本性からドMな李三は日々従順かつ自虐的な人間へと落ちてゆくことで、今日もまた最高の料理が誕生する。相変わらず意地悪な状況を作り出し続ける深巳琳子に拍手。胸が痛みつつも、どこかニヤリとしてしまう腹黒さを持ちつつ、おいしい中華を本当に愛している人集まれ~。

(写真は「料理人」の方)
深巳琳子はデビュー作『他人の家』(→amazon)では善意の悪気を書いていて、沈夫人シリーズでは逆に悪意の優しさを描いている。そういうのビミョーな線を表現するマンガって僕が領域とするマンガではなかなか目にしない。その意味でけっこう貴重なマンガだと思う。
(写真は「料理人」の方)
深巳琳子はデビュー作『他人の家』(→amazon)では善意の悪気を書いていて、沈夫人シリーズでは逆に悪意の優しさを描いている。そういうのビミョーな線を表現するマンガって僕が領域とするマンガではなかなか目にしない。その意味でけっこう貴重なマンガだと思う。
コメント
なんと! 沈夫人の料理店なる新作が出るとは! 知りませんでした。情報ありがとうございます。
沈夫人の料理人好きでした。
僕もろくさんの(尾玉および不謹慎マンガを中心とした)マンガ情報をいつも楽しみにしてますよ!