中村明日美子『Jの総て』(→amazon)。絵が怖いと思って食わず嫌いだったが、食べてみて美味しかったけどしばらくはいいやという比喩で変な誤解を招かないといいなと思う(笑)。途中から妙に「アメリカ社会におけるゲイ」が強調される社会派マンガになりつつ、フツーに恋愛マンガの数年後みたいにしてベタ足で着地。
構図としては、両性愛・性同一性障害(MtF-GID)の主人公=Jが、同性愛・非性同一性障害・男性=ポール、異性愛・非性同一性障害・女性=リタ、両性愛・非性同一性障害・男性=ユースタスとをめぐる物語。Jがポールと結ばれて大団円だが、リタとJの間には子どもができて、ユースタスはJともリタとも関係するという大筋。つまり、Jとリタとユースタスの三角関係が置き去りにされて、ポールと結ばれる。
んー。物語としてはそれだけなのだけど、セクシャリティを絡めるとちょい複雑。リタ視点ではユースタスもJも男性。ユースタス視点ではリタは女性、Jは男性なのかなと思う。そっか、ポール視点だけがJのセクシャリティを男性とも女性とも位置づけず、そのまま受け止めたわけか。いいのかな、この解釈で。「君は君のままでいい」がオチだとすると、全くもってベタな恋愛マンガなわけだが、JはMtF-GIDなのだからポールはJを女性として受け止めたはずだ。しかしポール視点では同性愛だからJは男性に見えているはずだし、と。いや、やっぱそのまま受け止め仮説が正しいのか?
絵についてはね…。なんで食わず嫌いだったかというと、基本的に読んでみて分かったのは、御茶漬海苔に似ているですよ…。乾いた線の感じとかが。しかも点描の感じがさらに本能的に何かを避けさせている…。
構図としては、両性愛・性同一性障害(MtF-GID)の主人公=Jが、同性愛・非性同一性障害・男性=ポール、異性愛・非性同一性障害・女性=リタ、両性愛・非性同一性障害・男性=ユースタスとをめぐる物語。Jがポールと結ばれて大団円だが、リタとJの間には子どもができて、ユースタスはJともリタとも関係するという大筋。つまり、Jとリタとユースタスの三角関係が置き去りにされて、ポールと結ばれる。
んー。物語としてはそれだけなのだけど、セクシャリティを絡めるとちょい複雑。リタ視点ではユースタスもJも男性。ユースタス視点ではリタは女性、Jは男性なのかなと思う。そっか、ポール視点だけがJのセクシャリティを男性とも女性とも位置づけず、そのまま受け止めたわけか。いいのかな、この解釈で。「君は君のままでいい」がオチだとすると、全くもってベタな恋愛マンガなわけだが、JはMtF-GIDなのだからポールはJを女性として受け止めたはずだ。しかしポール視点では同性愛だからJは男性に見えているはずだし、と。いや、やっぱそのまま受け止め仮説が正しいのか?
絵についてはね…。なんで食わず嫌いだったかというと、基本的に読んでみて分かったのは、御茶漬海苔に似ているですよ…。乾いた線の感じとかが。しかも点描の感じがさらに本能的に何かを避けさせている…。
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