4人家族になってから初めて台湾に向かう。山形、東京、成田が一番長かったかな。台湾に行くのに気持ちのハードルが低いのは、自分にとって半分のルーツがあるということ以上に、成田からの飛行機が余り揺れないことにあるのではないかと思う。でも今回はいくつかのスポットでやや大きな揺れがあった。昨年の12月、インドネシアへの出張で飛行機の恐怖を不思議な形で克服してしまってから(niji wo mita: 恐怖を克服するために)、あれは夢なのかどうかもう一度本当に確かめないうちにはやはり安心するわけには行かないと思っていた。して、結果は、やっぱり克服できていた。揺れればいい気持ちはしないものの、以前のように体が硬直するような恐怖はない。生理的反応とすら思っていたことが、治療や事件がないままにある日を境にスパッと断ちきれて、違う世界を味わうことになろうとは人間は不思議なものだ。
台北桃園空港にて、村上隆チックなアートに遭遇。
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初日、鳥スープのお店にて台北チームの親戚から歓待を受ける。
濃厚すぎ。激烈においしかった。どうも豚足も入っていて、それゆえにコラーゲンたっぷりなスープの表面になっているよう。
へちまとにんにくの炒めもの。沖縄もへちまは食べますよね。
このあたりはよくあるよくある。シャンツァイを食べたの、どんくらいぶりだろう。
日本では「法事などで山のような親戚に会って、顔と名前が一致しないけれど適当に話題を合わせる」みたいな体験に乏しい。台湾でのこれがそれなのだな、と思う。あなたのことは小学生の頃から知っている、誰々と喧嘩して大泣きした云々。僕が台湾に時折来るようになったのは23歳以降なので台湾を意識するのもかれこれ15年のこと、今度は15年前以降小さかった台湾の親戚の子供たちが大きくなって、僕のほうが君らのことは小学生の頃から知っている、大学での専攻は?などと聞く立場に。かわえーのー。
ホテルに戻り、僕と子供2人が眠った後、深夜の台北を妻は散歩していたらしい。翌朝、戦利品の傘を見せてもらう。ホテルの下の方のフロアでは、クラブでゲイの大パーティーが行われていたようだ。にぎやかなことで。
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