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センス・オブ・ナンダー?

よしながふみ「大奥」(→ amazon )を1から3まで一気読み。ユーゾッタさんをはじめ、最新巻が面白いというので、ここのところよしながふみ旋風が脳内で巻き起こっている身としては速攻で飛びついてしまった。いやー、超面白かったー。いろいろ面白いんだけど、まずは、若い男子にだけ伝染する疫病のために男女比がアンバランスになってしまった江戸時代、女性中心の社会が出来上がってしまったという実験的な設定に眼目があるんでしょうね。センス・オブ・ジェンダー賞(→ wikipedia )とかいう初めて耳にする賞を受賞しているようだし(センス・オブ・ワンダーのもじりか)。寺沢武一がセンス・オブ・ワンダーは古典に見出せとしたように、よしながふみは幕藩体制に見出せと。いや違うか。姫である三代将軍家光と還俗坊主の恋物語も萌えるものが(初めて使ったこの単語!)あるが、やっぱり至るところに仕込まれているジェンダーバイアスへのチクリとした一刺しからして、ジェンダーものとして明確に意図されて描かれてるよ、近代文学の人~!よくできてるからこれ。つかこの人慶応の大学院にも進んだ人だったんだ(→ wikipedia )。慶応萌え~。←全然使い方を間違えている。

12/24 バリ(最終)

日本に戻る道すがらバリのデンパサールに1泊させてもらうことに。バリの観光コースをフルコースで案内してくれるという!パプアのセンタニ空港から来たのと同じようにティミカ経由でデンパサールへ。疲労困憊の中、意識とびとびで観光地を回ったんだけど、マッサージくらいしか記憶に残っていない…。あと道端で食べまくった果物、マンゴー、バナナ、マンゴスチン、ランブータン…。 ああ、そうだバリ文字の看板。バリ語って存在そのものを知らなかったんだけど、オーストロネシア語の一種らしい( wikipedia:ja , wikipedia:en )。すでに実家に帰ってきているのでレファレンスがない。外語大のAA研に教則ホームページが開設されている( バリ語教室 )。同じ著者によるバリ文字についての概説( バリ文字 , PDF)によれば、インド系文字の流れを汲むようだ(詳細は インド系文字系図 )。wikipedia:enの Balinese Script では、アラビア文字のようなアブギダ(子音主体の文字で母音は記号によって補助的に示す, wikipedia )であることが示されている。インド系の文字を使用しているというのは、16世紀ごろにもたらされたというヒンズー教の影響と考えてよいだろうか。というわけで、 babad bali や balinese alphabet, language and pronunciation というサイトを手がかりにこの看板を読むと、「オーム、sua…」やっぱ読めない。やめやめ。 パプアでの日記をつけていたのは、PCではなくwillcomの w-zero3 。締め切り間近の原稿もこれに突っ込んで、旅路に少しでも進めようと思いきや、無理無理無理。日記が関の山だった。ダラダラメモ書きしてきたパプアについての日記はこれにて終了!

病院行脚、新宿ラーメンカフェ清水山下

病院行脚。12/10、12/22、12/28と今月は順調に3回の偏頭痛を迎え、さすがにおかしいだろうこれはということで池袋日大病院で診てもらう。結果、まあMRI撮るけども典型的な偏頭痛、以上、とのこと。連続で起こったことは、まあ疲れてるんじゃないですかって、何か心当たりありますかって、どっちも覚えがありまくりだったので事なきを得た(のか?)。薬は?と尋ねられたので、この10年間医師に言われて金科玉条のように守っている「偏頭痛の発作は始まったら止めようがない、薬を飲んでもムダ、ただ耐え抜くのみ」を話した。医師は驚いて「それはものすごく驚きますね」と。10年前から偏頭痛に効く薬はあるし、痛みが始まったら痛みを抑える薬を飲むものですよ、あなた痛みを我慢してきたんですかと。それはこちらの方が驚きますよ。そんなものがあるなら毎度使ってましたよ、痛みに耐えて授業を敢行する(補講がいやだから)ということもありませんでしたよと。ええー。誰がそんなことを言ったんですか?と尋ねられたので「お医者さんです」と即答したら苦笑い。 僕はどっちかというと痛みとか辛さには敏感でとても嫌なのだが、我慢する能力には長けている、と思っている。小さい頃から保健室の病室を見上げたことが何度もある。あれとかこれとか変な病気がちょくちょくあって、そのたびに早く通り過ぎろーって思って育った結果、耐性が高くなった。それが良かったかどうかは分からないが、偏頭痛に為すすべなく10年を耐えることができたのは、そのおかげなのだろう。自慢にならない話だが。 というわけで救いの薬を処方されることになった。あとは個人の血管の太さに見合った薬があるとのことで、あなたの血管を調べるためにMRI撮りましょうというわけ。MRIは池袋のメディカルスキャニングセンターで。それにしても、病院もMRIんとこもどっちも意を尽くしたかつ要点を押さえたかつ相手に伝えようとする気持ちのある説明で、納得して得心して安心できた。 常日頃思っていることだけど、山形の病院や役所や警察の犬とかはいっつも説明が下手、というかきちんと説明する気ねえだろ君らと。満足したのは現在通いつめている鍼灸医くらいだ。関東だから説明力高いとか言うつもりもないけど、説明力の高い人にちょくちょく会える体験はいまのところ関東だけだ。山形での、結果だけ通達しようとする態度は、本当にどう...

12/22 papua最終日

早くも授業最終日となった。片言でしかやりとりしていない生徒との別れも、名残惜しい。できるだけ生徒の名前をたくさん覚えるよう努力した3日間だが、実際半分くらいか(25名程度が3クラス)な。彼らのオリジナルの名前は綴り字規則を完全に覚えていない僕にとってはやや難しい。何遍覚えようとしてもどうしても覚えられなかった名前、ヤミネラとアンセリナ。 授業終了後、お決まりの写真ラッシュとなった。ここでフラッシュを浴びすぎてまさかの偏頭痛勃発(というか正確には発作直後のめまいと吐き気)。前兆の暗点に似た状況を作り出すことで偏頭痛が起こるとは意外。このところやっぱり頻度が高い。まあ疲れてるしな。 午後は某大学日本語センターの歓迎を受ける。定期的に開かれているオープンのコースらしく、別れたばかりの生徒たちの顔もちらほら見える。上達している子とそうでない子との違いが、一つにはこういうところに通えるかどうかの経済力にあるよなあと思う。 ホテルで少し休息してから、夕食までの時間、本屋と野菜果物市場へ。本屋では地図とインドネシア語の地図、おみやげのインドネシア語版コミックを買う。ジャンプコミックもモーニングのコミックもサイズがやや大きくて薄い。市場ではまたもバナナ、それとアボガドを買う。買い食いしながら、残った分は夕食のお別れパーティー会場で食べてしまうつもり。 フェアウェルパーティーが7時スタートだったのに、我々が本屋を出たのは7時半で、さすがに感覚がパプア化しつつあった。まあ30分遅刻でちょうど良いくらいでしょとか何とかいいながら到着するとまだ1人しか来ていない。結局開始は8時半近く。人間の大きさでパプアに負けた…。

12/21 papua, 観光の一日

仙台出張からこのかた休む暇が全くないまま5日目、ようやく休日が取れた。パプアは人口の8割がカトリックなのに、少ないムスリムの休日のために、公的機関はすべて休みとなるようだ( wikipedia-インドネシア-祭日 の項目によれば、中華系・ヒンズー教徒・ムスリム・仏教・キリスト教の祭日がそれぞれ定められていて、多宗教への権利保護?みたいなことになっているのが面白い)。街は中東の音楽に乗せてコーランらしき読経がひびき、また近づく真夏の聖誕祭の聞き慣れたメロディー、でもリズムは南国らしいどこかゆったりとしたアレンジで、多宗教多音楽が綾をなしている。 落書き3種。ピューと吹くジャガーみたいのと、インドネシア語?によるものと、すきっ歯の人間。 午前中は空港近くのセンタニ湖へ。2台の車に分乗したのだが、僕の乗った車はどういう配慮かパプア人ばかりでなんかもうすごく楽しい。日本語とインドネシア語を混ぜ混ぜで会話。言語圧が低いのが気持ちいい。センタニ湖にはいくつも島があり、周辺も含めていろいろな部族と言葉があるようだ。湖に到着後、モーターボートで島の一つに向かう。モーターボートでは日本で教えたことのあるバニアイ族の男性からエカリ語を教わる。パプア諸語のなかでは決してマイノリティではないのだが、日本からきた僕が一言二言エカリ語を話すのを聞いて大喜びしていたのは、身体化した母語が他者に模倣され反復される喜びか。数詞も録音する。wikipediaの パプア諸語 の項目が増えてる!昨年見たときは全然だったのに。英語版のほうが若干詳しいか( Ekari language とかね)。米国アマゾンで購入したことないのであれですけど、"Papuan Pasts: Cultural, Linguistic and Biological Histories of Papuan-speaking Peoples."(→ amazon )なんての出てますね。 湖面にせり出した水上家屋。生活廃水をバケツにためて湖面にえいやっと。洗濯は湖に腰まで使ってゴシゴシやってた。体を洗う人も…。生活のための湖ですね。 湖の奥まったところにある島では、パプアの伝統的な主食 サゴヤシ の精製?を行っていた。葛湯をもう少しもったりさせた感じにして食べる。 到着した島では地元のおじいさんに昔話を聞く。国生み伝...

ぐるぐる

帰国後すぐセンター試験の説明会、雑務を中途半端にこなして研究室の忘年会のため高田馬場に。あれとかこれとか全然終わってない。荷物をかばんに手当たりしだい突っ込んで、沙村広明「無限の住人(22)」(→ amazon )、迫稔雄「嘘喰い(6)」(→ amazon )を購入して新幹線に。と思ったら、狙っていた時間に乗れず、忘年会にちょっと遅刻した。欠席した会議の資料と宿題を渡される。原稿のほんとうのデッドラインが近づいている。2週間後生まれる子どもの検診で超音波測定による赤ちゃんの画像を見る。超似てる、僕に、女の子。妹のガン手術がひとまず終わる。転移部分の切除完了とのこと。お見舞いまだ。実家に届くように注文していたBOSEのヘッドホン(→ amazon )が届いている。音がすごくいい。あらゆることに、感傷的にならずに粛々と、という決意。

12/20 市場ぶらり旅

仕事を終えてから港の鮮魚や野菜を取り扱う市場を訪れる。おみやげにウルルン滞在記で知られるワメナのペニスケースを大小取り混ぜて買いまくり(あとで好きなサイズを選んでもらう趣向)、自分のおみやげにはピンと来ないくせに香辛料の山を見てつい財布の紐を緩めてしまう。一通り買いそろえると店の男性が困った顔で隣の店を指さしている。薄幸そうな女性が不機嫌な顔をしていた。彼女は自分の子供まで連れ出してフォトジェニックな状況を演出したのに、自分の店で買い物をしてくれないことに拗ねているようだった。気づけば周りの店の人たちが彼女にものすごく気を使ってこちらを見ている。こういう空気の読み方は、これが商売のテクニックだと仮にしても、つい乗りたくなるものがある。大きな額の紙幣しか残っていないのでそれを伝えると女性は困惑した表情で、お釣りがないことを伝えてきた。すると周りのお店の人たちがいっせいに手をさしのべて両替役を買って出た。 魚市場。カツオに似た魚がたくさん揚がっていた。カメラを向けて「フォト、OK?」と尋ねると、かっこいいポーズを取るからそこを撮れというが、あんましあれだったな~。なのでふつうに魚の写真。 スパイス天国。胡椒をたくさん買う。 フォトジェニックな状況を演出しようとして子供にいやがられるお母さん。買いますからー。 パプアと聞くと、諸星大二郎『オンゴロの仮面』でしょ絶対。コドワみたいなのがいっぱいいるパプア。仮面もこんな感じ。パプアニューギニアの原住民が日本で有名になったのって、やっぱり本田勝一以降ですかね。 夜は屋台料理。これが結構高かったようだ。屋台だから安いというものでもないらしい。とはいえ今回は経費はすべて予算で下りているので、その辺の庶民感覚を実感する機会はほとんどない。