とりあえず突っ込んでおこう。CNNニュースからネアンデルタール人の「声」を再現、米研究者ですと。
2005年ごろに、つーか!
下らんツッコミはさておき、ネアンデルタール人の骨格から声を再現という試みは、明後日音声学の授業やんなきゃいけないからやっぱ気になるわけよ。ニューサイエンティスト電子版に掲載の記事(→Neanderthals speak out after 30,000 years - 15 April 2008 - New Scientist - )によれば、1970年代にも頭蓋骨から喉頭のサイズを推測してどんな感じの発声か言及することがあったそうだけど、今度は声道から作り直して/e/を発声させてみたと。その声がこれだってんだけど、うちの子がゲップをしたときのような声だなー。この論文ではたとえばbeatとbitの違いのような、きっついiとゆるいiとは区別できないくらいの発音だって書いてあるけども、チンパンジーと現生人類とを分ける重要な調音機構上の特徴、すなわち咽頭の発達や、下顎と舌筋の連携とか唇の筋肉とかはよく分かっていないので、どれくらい複雑に分節音を発音し分けられたかは分からないよね。
このあたりの議論が盛り上がっているのは、昨年にネアンデルタール人には特に会話に関わる言語能力と関係が深い遺伝子(現生人類にはあってチンパンジーにはない)があることが分かったから。じゃあネアンデルタール人も現生人類と同じように言語音声でコミュニケーションしてた?みたいに思うじゃん。もっともそういう遺伝的条件が整っていることが、ただちに能力の表れとは解釈できないわけで、やれ大脳の大きさはでかかったからしゃべれたんじゃないか(同記事)とか、いや前頭葉はそこまで発達していないはずだ(→ネアンデルタールはことばを話したか?)とか色々ありますね。
この記事に紹介されている、チューリッヒ大学にあるとかいうネアンデルタール人の女の子の模型が、現生人類とあんまり変わらない顔立ちになっているのが印象的。
(CNN) 約3年前に絶滅したと考えられているヒトの仲間、ネアンデルタール人の「声」を、米フロリダ・アトランティック大学のロバート・マッカーシー准教授が再現、オハイオ州で開かれていた米国自然人類学会で公開した。
2005年ごろに、つーか!
下らんツッコミはさておき、ネアンデルタール人の骨格から声を再現という試みは、明後日音声学の授業やんなきゃいけないからやっぱ気になるわけよ。ニューサイエンティスト電子版に掲載の記事(→Neanderthals speak out after 30,000 years - 15 April 2008 - New Scientist - )によれば、1970年代にも頭蓋骨から喉頭のサイズを推測してどんな感じの発声か言及することがあったそうだけど、今度は声道から作り直して/e/を発声させてみたと。その声がこれだってんだけど、うちの子がゲップをしたときのような声だなー。この論文ではたとえばbeatとbitの違いのような、きっついiとゆるいiとは区別できないくらいの発音だって書いてあるけども、チンパンジーと現生人類とを分ける重要な調音機構上の特徴、すなわち咽頭の発達や、下顎と舌筋の連携とか唇の筋肉とかはよく分かっていないので、どれくらい複雑に分節音を発音し分けられたかは分からないよね。
このあたりの議論が盛り上がっているのは、昨年にネアンデルタール人には特に会話に関わる言語能力と関係が深い遺伝子(現生人類にはあってチンパンジーにはない)があることが分かったから。じゃあネアンデルタール人も現生人類と同じように言語音声でコミュニケーションしてた?みたいに思うじゃん。もっともそういう遺伝的条件が整っていることが、ただちに能力の表れとは解釈できないわけで、やれ大脳の大きさはでかかったからしゃべれたんじゃないか(同記事)とか、いや前頭葉はそこまで発達していないはずだ(→ネアンデルタールはことばを話したか?)とか色々ありますね。
この記事に紹介されている、チューリッヒ大学にあるとかいうネアンデルタール人の女の子の模型が、現生人類とあんまり変わらない顔立ちになっているのが印象的。
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