マイケル・D.コウ『マヤ文字解読』(→amazon)を読んでいるのだが、途中で文字論の面白い記述を見つけたのでメモ。未知の文字に出会った時、その文字の種類が(文字システムの全貌がある程度見えた前提で)どれくらいあるかによって、表語文字なのか音節文字なのか音素文字なのかが、概ね推定できるという(p.60)。以下はGelb,Ignace J.1952 "A Study of Writing", University of Chicago Press.(→A study of writing (Open Library))によるとのこと。
〈表語文字〉
・シュメール文字600以上
・エジプト文字800
・ヒッタイト象形文字497
・中国文字5000以上
〈音節文字〉
・ペルシア文字40
・線文字B 87
・キプロス文字56
・チェロキー文字85
〈アルファベットもしくは子音文字〉
・英語26
・アングロ・サクソン系文字31
・サンスクリット文字35
・エトルリア文字20
・ロシア文字36
・ヘブライ文字22
・アラビア文字28
人間が区別できる表記体系の範囲がなんとなく見えて興味深い。
(追記)
ゲルブの原著の該当箇所を読んでみて気づいた。中国文字が5000なわけなかった。50000だわ。これはマイケルの原著でミスったのか、翻訳の段階でミスったのか分からないけど、つーか僕にしてから誤植だってことに気づかずいることがダメダメですね。批判する資格なしですが。ゲルブは50000って書いてます、ゲルブのプライドのために(笑)。
〈表語文字〉
・シュメール文字600以上
・エジプト文字800
・ヒッタイト象形文字497
・中国文字5000以上
〈音節文字〉
・ペルシア文字40
・線文字B 87
・キプロス文字56
・チェロキー文字85
〈アルファベットもしくは子音文字〉
・英語26
・アングロ・サクソン系文字31
・サンスクリット文字35
・エトルリア文字20
・ロシア文字36
・ヘブライ文字22
・アラビア文字28
人間が区別できる表記体系の範囲がなんとなく見えて興味深い。
(追記)
ゲルブの原著の該当箇所を読んでみて気づいた。中国文字が5000なわけなかった。50000だわ。これはマイケルの原著でミスったのか、翻訳の段階でミスったのか分からないけど、つーか僕にしてから誤植だってことに気づかずいることがダメダメですね。批判する資格なしですが。ゲルブは50000って書いてます、ゲルブのプライドのために(笑)。
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