吉田秋生『海街ダイアリー(3) 陽のあたる坂道』(→amazon)を読んだ。山形からやってきた異母妹の成長が、姉たちの気づきを作っていくところや、異母妹のサッカー友達をめぐる気持ちの交流が気持ちよかった。
この3巻では冒頭に久しぶりに山形の話が出てくる。1巻では書かれていなかった山形内陸方言をしゃべるくだりもあり、しかし山形って自然がという意味ではなく田舎だよねえという表象がなされているので、山形人は複雑な思いで楽しめるはずだ。物語的には周縁な登場人物たちは内面が描かれないため内面がないかのように扱われるので、なおのこと田舎っぽくなってしまう。
そんな鎌倉目線(笑)と戦うために、いい加減山形の人はあそこが瀬見温泉(元同僚オクサマ説)だという種「暴き」をして、吉田秋生ファンを呼び込んで外貨稼ぎに頑張るべきだと思う。萌えではないけど、マンガビジネスは一定の客層が見込めるよ。
で、本当に瀬見温泉なのか?という検証はしていないのだけれど、1巻のサブタイトルが「蝉時雨のやむ頃」であり3巻もセミが鳴きまくっているのは瀬見温泉とかけているのでは…というダジャレ説は今はおく。瀬見温泉説について、あるかもと思った最大の根拠は、この物語が異母姉妹の関係性が柱になっていることと、瀬見温泉が頼朝の異母弟である義経伝説と関わりのある場所で、かつ異母兄の頼朝と重なるように物語上の異母姉は鎌倉に居を構えている、という点にある。確かにこのあたりは匂うな、という感じ。もう一つは、駅舎の真下が川という描写がまさに瀬見温泉駅の立地と同じという点とのこと。(参考:瀬見温泉 義経弁慶伝説の湯 山形最上温泉郷、源義経 - Wikipedia)
瀬見温泉は義経の子どもが逃避行の途中に産湯に浸かった場所であるという伝説があることからすると、山形へ流れてきた父が義経という見方もあるだろう。だとすると、義経の子ども達を描いた空想話になってしまうが、物語的にはそのへんはどうでもよくて、着想だけが山形―鎌倉(義経―頼朝)にあるのかも。
この3巻では冒頭に久しぶりに山形の話が出てくる。1巻では書かれていなかった山形内陸方言をしゃべるくだりもあり、しかし山形って自然がという意味ではなく田舎だよねえという表象がなされているので、山形人は複雑な思いで楽しめるはずだ。物語的には周縁な登場人物たちは内面が描かれないため内面がないかのように扱われるので、なおのこと田舎っぽくなってしまう。
そんな鎌倉目線(笑)と戦うために、いい加減山形の人はあそこが瀬見温泉(元同僚オクサマ説)だという種「暴き」をして、吉田秋生ファンを呼び込んで外貨稼ぎに頑張るべきだと思う。萌えではないけど、マンガビジネスは一定の客層が見込めるよ。
で、本当に瀬見温泉なのか?という検証はしていないのだけれど、1巻のサブタイトルが「蝉時雨のやむ頃」であり3巻もセミが鳴きまくっているのは瀬見温泉とかけているのでは…というダジャレ説は今はおく。瀬見温泉説について、あるかもと思った最大の根拠は、この物語が異母姉妹の関係性が柱になっていることと、瀬見温泉が頼朝の異母弟である義経伝説と関わりのある場所で、かつ異母兄の頼朝と重なるように物語上の異母姉は鎌倉に居を構えている、という点にある。確かにこのあたりは匂うな、という感じ。もう一つは、駅舎の真下が川という描写がまさに瀬見温泉駅の立地と同じという点とのこと。(参考:瀬見温泉 義経弁慶伝説の湯 山形最上温泉郷、源義経 - Wikipedia)
瀬見温泉は義経の子どもが逃避行の途中に産湯に浸かった場所であるという伝説があることからすると、山形へ流れてきた父が義経という見方もあるだろう。だとすると、義経の子ども達を描いた空想話になってしまうが、物語的にはそのへんはどうでもよくて、着想だけが山形―鎌倉(義経―頼朝)にあるのかも。
コメント
あっ、自分たちは鎌倉近いからもちろん鎌倉目線です。
ね!