荒木飛呂彦「スティールボールラン(14)」(→amazon)、乙一「The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day」(→amazon)、すぎむらしんいち「ディアスポリス-異邦警察(6)」(→amazon)、松本克己「世界言語のなかの日本語―日本語系統論の新たな地平」(→amazon)と「よしながふみ「きのう何食べた?(1)」(→amazon)を購入。マンガだけざっと読んだ。あと立ち読みでジャンプSQの、荒木飛呂彦の読みきりとフジリューの。
どれも豊作って感じでおなかいっぱいだったなかで、ひときわ面白かったのが、よしながふみ「きのう何食べた?」だった。

モーニング連載中からオクサマとこれ面白いよねって、めずらしく意見が合った作品で、いやーもう何だこれ。ゲイのカップルが送るハートウォーミングホームコメディって装いに、話題としてはマイノリティから見たチクチクとしたあれとかワハハとかを交えつつ、おうちで作るごはんでしめる奇跡的な作品です。おうちで作るごはんの最高峰は五十嵐大介「リトルフォレスト」(→amazon)だと今でも思ってるけど、というかリトルフォレストは日常という感じでもないんで立ち位置は特殊だとすれば、こっちが現時点での暫定チャンピオンということにする。
こんなふうにおうちごはんマンガに惹かれるものがあるのは、僕もおうちごはん(とかそれっぽいものが)この9年くらい好きだからだ。山形に越してきてから、土地の雰囲気もあってか和食を作ることが増えてきて、ますますおうちごはんぽい感じになってきた。
ところで9年前つったらあれだ、シミズがうちにふらっと来てメシ食わせろ~なんて言うんで、じゃあなんか作る、みたいなそういうシチュエーション(僕がごはん作るからうち来い、みたいなのも半々くらいあったな)を覚えたころだ。以来、ややそれは定式化している。なわけで、「きのう何食べた」的な心性にはわずかの既視感もおぼえつつ、いちばんヒットしたシーンは主人公がパートナーの帰宅を待ちつつ夕食の準備を進め、こう思い悩むところだった。
思わず声に出して笑った日本語だった。僕も全く同じ事で時々立ち止まります。こういう選択肢が脳内に立ち現れる時点で、なんで脳内ジェンダーバイアスを作り出しているんだろうって思うよね。ちうかセクシュアリティ的には誰しもアナログなんだからそういうのを口やかましく言わなくたっていいじゃんて思うわけでもあるわけだけど。口うるさいむきは心理テスト―女らしさ・男らしさについて―でもやってみればいいじゃない。
つかこの手のテーマを取り扱うマンガってどうしてもそういう視点で分析されちゃうんだけど!ヘテロカップルが登場人物だとしても、ぜんぜん面白く読めるマンガだということで、ふつうに人間観察が面白いマンガだと思います。
どれも豊作って感じでおなかいっぱいだったなかで、ひときわ面白かったのが、よしながふみ「きのう何食べた?」だった。
モーニング連載中からオクサマとこれ面白いよねって、めずらしく意見が合った作品で、いやーもう何だこれ。ゲイのカップルが送るハートウォーミングホームコメディって装いに、話題としてはマイノリティから見たチクチクとしたあれとかワハハとかを交えつつ、おうちで作るごはんでしめる奇跡的な作品です。おうちで作るごはんの最高峰は五十嵐大介「リトルフォレスト」(→amazon)だと今でも思ってるけど、というかリトルフォレストは日常という感じでもないんで立ち位置は特殊だとすれば、こっちが現時点での暫定チャンピオンということにする。
こんなふうにおうちごはんマンガに惹かれるものがあるのは、僕もおうちごはん(とかそれっぽいものが)この9年くらい好きだからだ。山形に越してきてから、土地の雰囲気もあってか和食を作ることが増えてきて、ますますおうちごはんぽい感じになってきた。
ところで9年前つったらあれだ、シミズがうちにふらっと来てメシ食わせろ~なんて言うんで、じゃあなんか作る、みたいなそういうシチュエーション(僕がごはん作るからうち来い、みたいなのも半々くらいあったな)を覚えたころだ。以来、ややそれは定式化している。なわけで、「きのう何食べた」的な心性にはわずかの既視感もおぼえつつ、いちばんヒットしたシーンは主人公がパートナーの帰宅を待ちつつ夕食の準備を進め、こう思い悩むところだった。
あーコレ盛り付け雑だけど この方が男っぽいのか? それともオバサンぽくて男らしくないのか?(p.112)
思わず声に出して笑った日本語だった。僕も全く同じ事で時々立ち止まります。こういう選択肢が脳内に立ち現れる時点で、なんで脳内ジェンダーバイアスを作り出しているんだろうって思うよね。ちうかセクシュアリティ的には誰しもアナログなんだからそういうのを口やかましく言わなくたっていいじゃんて思うわけでもあるわけだけど。口うるさいむきは心理テスト―女らしさ・男らしさについて―でもやってみればいいじゃない。
つかこの手のテーマを取り扱うマンガってどうしてもそういう視点で分析されちゃうんだけど!ヘテロカップルが登場人物だとしても、ぜんぜん面白く読めるマンガだということで、ふつうに人間観察が面白いマンガだと思います。
コメント